「植樹会特別清掃に参加して」一橋祭運営委員長 志田敏洋(経済学部3年)

はじめまして。今年度の第42回一橋祭運営委員会にて委員長を務めさせていただきまし

た志田敏洋と申します。一橋祭前の植樹会特別清掃について、書かせていただこうと思います。そのためにまず、一橋祭について少々書かせていただきます。一橋祭は国立秋の市民まつり、商工会主催の天下市と同時開催され、大変多くの来場者を誇る大規模な祭であるゆえに、学内はもちろん学外からの注目度も非常に高いと自負しております。そして、一橋祭はもちろん一橋大学で行われるため、一橋祭が拠って立つキャンパスというのは一橋祭の魅力を考える際に非常に大きな要素となります。話は逸れますが、一橋祭の来場者の中には多くの受験生も含まれるため、一橋祭は、オープンキャンパスほどとはいきませんが、受験生にとって「一橋大学を知る機会」としての機能も果たしているのではないかと思います。そして、せっかく遠方より足を運んでいただくのですから、我々としてもそれ相応の準備を図るべきだと考えております。一橋祭という要素を切り離しても、わざわざ多くの学外の方に一橋大学まで足を運んでいただける折には、キャンパスをさらに美しく整備し、彼らの期待に十二分に応える、というのが礼儀であり義務だと考えております。

そして、一橋大学には、本学の卒業生から構成され、キャンパスの環境整備のプロフェッショナルである植樹会があります。植樹会の皆さまは、一橋大学への愛をキャンパスの環境整備という行動に還元しているのだと思います。普段何も考えずに歩くキャンパスの景観の維持・改善を、もっともキャンパスを使用する学生ではなく、卒業生の方々していただいているということには頭が下がり、申し訳なく思うと同時に、本学のOBとの繋がりを誇りに思う機会でもあります。

先日の特別清掃は一橋祭運営委員会が、先述の通り、一橋祭の魅力の向上と、学外からいらっしゃる皆さまへの礼節を尽くすために、植樹会にご協力を仰ぎ、実現したものです。キャンパスの美しさに磨きをかけるという目的は、植樹会・一橋祭運営委員会ともに共通して持つものであるかと思いますが、一橋祭運営委員会が追加的に提案した、一橋祭の開催時の臨時駐車場・駐輪場の整備についてまで、快く引き受けていただきました。大先輩方の寛大さとご好意にただただ感謝するのみです。清掃作業には植樹会、一橋祭運営委員だけでなく、キャンパス清掃の趣旨に共感した学内団体や個人も参加してくださいました。

多くの方々に支えられているとますます実感し、感謝の念が深まる一方です。そのような普段ならば何の関わりのない方々と一緒に作業をし、共に疲れ、共に達成感を得、懇親会で共に食事をするというのは、キャンパスの環境整備という目的からは離れますが、人と人との繋がりを感じられる素晴らしい機会であると思います。その懇親会の場で挨拶をさせていただく機会を与えていただいた時に僕は言いました。「今回の特別清掃で最高の一橋祭を行うにふさわしい最高のステージが整ったと思います」と。ご協力いただいた皆さまへの感謝の意と、期待に応えるための覚悟の表明として言いました。一橋祭を終えた今、その責務を果たせた感じ、安堵しております。改めて言わせてください。本年度の一橋祭にご協力いただき、本当にありがとうございました。多くの方々に支えられて、初めて多くの方々の笑顔に触れることができたのだと思います。来年もまた僕の後輩が植樹会にご協力を仰ぎ、お手数をおかけすることになると思いますが、どうかご容赦ください。今後とも一橋祭を、一橋祭運営委員会をよろしくお願いいたします。