「植樹会初体験」経済学部1年 長嶺 圭佑
先日、入学すらしておらず区分上無職であった僕は、一橋OBで構成される植樹会なるものに参加してきた。植樹会とは、別に木を植えるわけではなく、むしろ落ち葉の撤去や雑草の除去を主な活動内容とする団体であり、大学環境の保全・維持に努めている。
なぜ僕が植樹会に参加することとなったのか。それは、6月初旬に控える小平祭(通称KODA祭)実行委員の集まりのとき、先輩から参加を促されたことがきっかけである。予定されていた日程は幸か不幸か空白であったため、他の実行委員との親睦を深めることを第一の目的として参加することとなった次第である。
植樹会当日、事前に実行委員は集合がかかっていたため、僕は国立駅で下車し集合場所に直行した。しかし驚いたことに、実行委員は数えるほどしか来ていなかった。これは失敗したかもしれないという不安をよそに、新入生一同はなんだかよく分からない会議室のような場所へ誘導された。そこで再び僕は、世間ではおじいちゃんと呼ばれるような一橋OBの方々の人数に驚かされた。これでは実行委員よりもおじいちゃんと親睦を深めることになってしまうではないか!という思いを抱いていたのは事実である。
植樹会のトップと思しき方のお話やご説明を拝聴した後に、いよいよ植樹会の活動がスタートした。僕達のグループは、西キャンパス兼松講堂前の公園みたいなあのスペース(名称不明)を担当することとなった。熊手や箒やゴミ袋を手に、僕達は大量の落ち葉の山や生い茂る雑草の群れへと立ち向かった。
そこで出会ったあるOBの方は非常に気さくな方で、すぐに仲良くなった。名前は正直曖昧なので伏せさせて頂くが、僕達の近況や将来の夢、OBの方の大学生活中や後のことについて、熊手を片手に楽しく語り合った。そのOBの方は、僕達実行委員5~6人を「長嶺チーム」と命名し、僕達は落ち葉集めに精力的に取り組んだ。そして予定終了時刻を迎える頃、OBの方を含め僕達は、植樹会の活動を通じて親睦を深め合うことができた。
清掃活動を終えた後は、先の会議室のような場所で歓談の席が設けられており、僕達はジュースを、OBの方々はビールを片手に一時の歓談を楽しんだ。そこでは様々なOBの方々と話をすることができ、大学生活のこと、僕の地元である八王子のこと、原発のことや地震のことについて意見交換ができた。
歓談の時間が終わる頃には、参加前の心境は一変していた。植樹会を通じて、僕は様々な人と親しくなることができた。チームを共にした実行委員の人たちやOBの方々と一時を共有することができたのは、植樹会のおかげである。たかが清掃、されど清掃。一橋を綺麗にしたという達成感はもちろんのこと、様々な人とのつながりを得ることができた。
Green&Cleanを背に、母校のために一汗かくO Bの方々は、もはやただのおじいちゃんではなかった。
また予定が合うこととなったら、是非参加したいと思う今日この頃である。
追記 KODA祭遊びに来てね!
以上