「一橋植樹会一月の作業に参加して」丸茂 赳(昭40社)

2年ほど前に現会長の籏野さんに勧誘をされ会員となりました。植樹会という名前から問題のCO2削減に多少は貢献できるかなぐらいの気持ちで登録をしました。毎月作業の案内をメールで知らせていただいていたのですが一度も出ることはなく今月に至りました。今月は作業後氷見の寒ブリを料理してブリ大根も出るから出てこないかと改めて誘われついに初めて作業に参加することになった次第です。

参加して最初にちょっとびっくりしたのが作業に集まった会員の多さです。なんと当日は100名近くの方々が参加されていたということです。また、大半が私よりも先輩の年次の方々のようでした。

定刻少し前に作業の内容が明らかにされ、私は矢野先生像のあるエリアの落ち葉清掃に参加することになりました。作業用に持参した手袋をはめ、寒さに耐えられるようにと用意してきたジャンバーを着ると職員集会所の前に集合がかかりました。なんと作業前の準備体操です。ストレッチを中心に全身を解す体操を5分ほどやりました。この準備体操やっておいてよかったとすぐに実感することになりました。いよいよ作業場へと向かい、銅像の周辺で落ち葉回収作業開始です。

会の方で用意した熊手や竹ぼうきをそれぞれが手にし、分散してまずは落ち葉をかき集める作業です。道具のない者たちはビニール袋に直接手で掻き込んで入れて行くことになりました。私もその組みで単独で作業を始めました。これはかなり大変だなと思っていると近くで同じ作業をしていた先輩が私の袋を共用することになり、袋の口を開けて待つ者と落ち葉を掻きいれる者とに作業を分担することになりました。するとなんと作業のスピードが格段に上がることが分かりました。袋がいっぱいになるとまた次の袋へ。袋がいくつもたまるとリヤカーで裏に捨てに行くという極めて労働集約的、かつ単純作業の連続でした。ビニール袋も一杯になると結構な重さになるものです。それに数袋に一杯に落ち葉を詰め込むころには着ていたジャンバーを脱ぎ捨てたいくらいに汗ばんで来ました。一時間半ばかりの短い時間でしたが多数の手が当日はあったということもあって当初の目的はおおむね達成できたように見えました。キャンパスをクリーンにするというのも実際にやってみると大変だということが体験的に実感された作業でした。

作業終了後は当然のことながら道具の片づけをして戻るのですが、ここで班長殿から「使用したビニール袋をたたんでください」との指示が出ました。汚れてはいても破れていない限り再利用するという考えはすばらしい。こういうところまで配慮がされているのに大変好感を覚えました。

さあ 元の職員集会所に戻っていよいよブリです。よくこの作業に参加されている出野先輩(38年)の話では、普段の月は作業後やはり慰労を込めて軽食が用意され飲み物が出されるとのことですが、今日は特別。当会の顧問をしておられる福島先生からの差入れとのこと、その上先生自らがその2尾のブリを捌いて刺身に仕立てたと聞いて驚きでした。そして刺身にならない部位を使ってブリ大根です。新鮮で脂の乗った寒ブリの刺身のおいしいいこと。またブリ大根もじっくり煮込んであって大根も軟らかくこれもなかなかの一品でした。会員が作業に出ている間に裏方でこの準備をしてくれている方々がおられました。なんと会員の奥方達です。夫婦そろってこの植樹会を助けておられるとはすばらしい会だと感動せずにはおられませんでした。また狭い会場でしたが大先輩の方々から現役の学生諸君まで和気藹藹で、同じ労働をして一杯やりながら疲れをいやすというのがこの雰囲気造りに大いに役立っているなという印象でした。瞬く間に一時間程が経ちお開きとなりました。

初参加にも拘わらず心地よく帰途につくことができました。本日は皆さんありがとうございました。これからも参加させていただきますのでお見知りおきいただきますようお願いいたします。