「学生最後の夏みかん」商学部4年 吉岡菜穂

卒業を来月に控え、植樹会の作業に学生として参加できるのも、残り1回となりました。毎月の作業がなくなってしまうことへの寂しさを感じる一方で、最近では大学OGとして植樹会活動に参加する日が楽しみでもあります。

学生理事に就任してから2年、様々な活動に携わらせていただきましたが、中でも夏みかんの調理は最も印象的なものの1つとなっています。「冬に獲るのに夏みかん」ということを2年前に知った際の衝撃が大きかったこともありますが、一昨年の年末に籏野様より調理(加工)手順を一から教えていただいたことで、収穫から加工までのすべての流れを知ることができ、大変貴重な経験となりました(昨年2月の記事に、夏みかんの調理法を習得した流れを掲載させていただいています)。

毎年好評いただいています夏みかんのマーマレードですが、今年は昨年に引き続き学生主導で調理いたしました。教わったレシピ通りに作っているはずでしたが、昨年は保存の方法を誤ったために一部にカビが発生してしまい、また今年は、砂糖を入れすぎたために少し焦げ付いてしまうなど、未だに満足なものは作れておらず、まだまだ改善途中にあります。手順をマスターしたつもりでも思わぬところで失敗してしまい、皆様にレシピ通りの美味しいマーマレードを提供できなかったことは、私が理事に就任して以来、最も悔しい思い出となりました。皆様の「美味しいよ」というお言葉に、とても嬉しく思いつつも、「煮込み時間を変えるべきだったのか」「みかんの身の量を減らすべきだったのか」と、反省の念に駆られる結果となってしまいました。調理手順とともに今までの反省点を次代に引き継ぎ、来年はきっと今年以上のマーマレードができることを期待しています。

最後になりますが、学生理事としての2年間、植樹会の皆様には大変お世話になりました。キャンパスの自然と直接関わることができ、また懇親会などを通じてOBの皆様とお話しできたことは、本当に楽しく、そして貴重な財産となりました。皆様からいただいた数々の言葉を胸に、春からは私らしい社会人生活を送っていきたいと思います。