2006/04/20説明用資料
2006/04/21改訂
趣旨
- 同じ環境問題に関心を持ち、活動を行う者(団体)が、環境問題に関連することで、交流を深めることは意義がある。
- レスター・ブラウン氏来学の際に、本学の緑地保全基本計画とそれに関与している一橋植樹会の活動を知っていただくのは、本学及び本学関係者の環境問題への取り組みを理解してもらうよい機会である。
(植樹会HPに掲載されている会員で前EU代表大使の京都議定書の話は関連がある。)
1.中心企画当日プログラム(後掲の資料参照)の(3)
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- プログラム(3)の内容
- 記念植樹
- 一橋大学国立キャンパス緑地基本計画に基づく一橋大学構内緑地保全事業及び「一橋植樹会」による環境保全活動の視察
- 一橋植樹会との交流、意見交換
- 場所:国立キャンパス兼松講堂横
- 予定時間:17:15-17:45(シンポジウム終了後、レセプションの前)
- プログラム案詳細
- (0) 参加者の簡単な自己紹介
- 参加者は、大学側:田崎副学長、渡辺社会学研究科長、落合評議員、施設課伊藤専門員他。
植樹会側から加納会長、國持副会長初め5名程度(予定)植樹会顧問の福嶋農工大教授にご参加いただけるか打診する。(通訳をつけます)
- (1) ブラウン氏による記念植樹
- ・植樹者ブラウン氏に加えて、
一橋大学側から、田崎副学長、渡辺社会学研究科長(予定)
一橋植樹会から、加納会長、國持副会長(案)
・兼松講堂横に桜を植樹。
・記念写真撮影
・プレート文案 大きさ等の詳細は後日、施設課と植樹会で相談の上決定するスペースを勘案し、適宜英文表記を加える。
レスター・ブラウン氏来学記念植樹一橋大学一橋植樹会
2006年5月22日 |
- 予算 10万円 内訳 植樹約7万円、プレート約3万円
- (2) 一橋大学国立キャンパス緑地基本計画に基づく一橋大学構内緑地保全事業及び「一橋植樹会」による環境保全活動の説明と現地案内
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- 場所:国立西キャンパス内
- 植樹会顧問の福嶋教授にご参加いただける場合は、福嶋教授より解説いただく。
- 説明用資料に基づき説明
- 時間が限られているので、説明資料は事前にブラウン氏に送付しておく。現地案内は、兼松講堂横か、レセプション会場である佐野書院への移動の途上とする。
- 議論は、レセプション会場である佐野書院に移動し、そこで行うことも考えられる。
2.当日の他の企画への参加
- シンポジウム一橋植樹会役員の方には、来賓席にご着席いただく(参加者事前確認)
- レセプションへの参列事前人数とお名前確認
- レセプションで一橋植樹会会長よりスピーチをお願いしたい。(他に、田崎副学長、後援会関係者のスピーチをお願いする予定)
一橋植樹会からは会長はじめ5人程度のご参列をお願いする。福嶋農工大教授に植樹にご参加いただける場合は、レセプションにも参列いただく。
3.雨天の場合の対応
記念植樹は決行(傘を用意)
説明、交流は佐野書院に部屋を取ってそこで行う。
4.当日説明用資料の準備
- 事前に準備し、レスター・ブラウン氏に事前にメールで送付するか郵送する。
- 一橋植樹会については植樹会で日本文をご準備いただき(5月10日頃まで)、大学側で英文案を作成。
沿革、理念、基本方針、活動内容等の紹介を英語にする。
- 一橋大学構内緑地保全事業 国立キャンパス基本緑地計画については大学側で英語版を準備する。
国立キャンパス緑地基本計画を英訳。緑地管理計画ゾーニング・マップと野鳥分布図の地図に英語表記を追加
- いずれについても、福嶋農工大教授に専門用語等の校閲をお願いする。
- 通訳にも事前に渡しておく。
5.予算についてのお願い
以下、資料をご参考まで。
- 緑化事業表彰例
- シンポジウム趣旨
- 5月22日のプログラム予定
- レスター・ブラウン氏紹介
- レスター・ブラウン氏履歴
- レスター・ブラウン氏近著紹介
資料
一橋大学:「緑のデザイン賞」国土交通大臣賞受賞
11月16日(水)付産経新聞で発表されました。 「緑のデザイン賞」は都市緑化基金などが主催して、全国の公共団体や民間団体から提案される緑化プランのなかから選ばれ、実現のための助成が受けられるものです。
今回受賞された緑化対象場所は“西プラザ前の庭園700平方米”です。来年3月までに改修される予定です。大学側のお話しではこの場所で61年前、学徒動員の一橋生の出陣式が行われたとのことです。
佐野書院にある戦没者慰霊碑とあいまって、歴史の流れをしみじみと感じさせられます。
産経新聞の記事には大学キャンパスの広大な緑の管理にOBボランティアが活動していると紹介されています。 過去2年半にわたる植樹会の努力が報われた感じで悦ばしいかぎりです。(一橋植樹会website 2005年11月より)
“文部科学省が発表した全国国立大学施設管理運営に関する先進事例11例の一つに選定される。”
文科省はかねてから「大学施設マネイジメント」の必要性を提言し施設の整備、維持保全、管理運営を一体化し、戦略的かつ経営的視野にたった教育研究環境の質的向上を促しています。
そして昨年「大学の活力ある発展と施設運営コストの最適化」のための具体的推進方策がしめされました。 この観点から成果がすでに現れている大学として11校が選ばれ、具体的な事例を記載した小冊子が刊行されました。
一橋大学は下記の題目で紹介されています。
「国立キャンパス100年の森プロジェクト」
大学OBとの連携による良好なキャンパス環境の復活国立キャンパスの緑地を良好な姿で維持していくための「緑地基本計画」を策定教職員、学生と一橋植樹会の連携による緑地整備作業の展開全学生、教職員を巻き込んだ全学あげての「一橋大学クリーンキャンパス」運動への発展
(一橋植樹会website、2006年2月より)
5月22日予定のシンポジウム(レスター・ブラウン講演会及び本学教員とのパネル・ディスカッション)について
1.趣旨
今日環境問題は、ますます多様化し、世界各地に広がっている。1987年のブルントラント委員会の提言で「持続可能な開発」の概念が提唱され、1992年にリオデジャネイロで開かれた「環境と開発に関する国連会議」(地球サミット)でこの概念が定着した。
また地球温暖化のような、地球規模の環境問題が存在することが認識されるようになった。地球サミットから10年後に開かれたヨハネスブルグ・サミットでは、貧困削減と環境保全との関連が一つの焦点となり、また日本政府が「国連持続可能な開発のための教育の10年」を提案するなど、環境教育の重要性が注目されるようになった。
1990年代から急速に進行しつつある、貿易自由化、市場経済原理重視の中でのグローバル化の進展は、世界の環境問題とその対応にどのような影響を与えているのであろうか。
世界各地の環境問題とそれに対する対策の現状、その背後にある環境思想、持続可能な社会を構築する上で不可欠な次世代の教育としての環境教育を探ることで、グローバル化と環境問題について考えてみるのがこのシンポジウムのねらいである。
中国やインドに代表される国や地域では近年の急速な経済成長・経済発展により、資源・エネルギー・食糧需要の急増、砂漠化・二酸化炭素排出量の増加・水質汚染等の問題が生じている。他方で、アフリカを中心に貧困から脱却できない国や地域も多く、そこでは貧困と環境悪化の悪循環が見られる。
レスター・ブラウン氏は、1974年にワールドウォッチ研究所を創設して以来、今日に至るまで30年以上にわたって、世界各地の環境、食糧、エネルギーなどの問題を研究し、対策を提唱してきた。
シンポジウム第1部の基調講演では、氏の長年の研究、啓発活動で蓄積された知見や考えに基づき、今日の環境問題の現状を報告し、解決策を提案していただく。
ブラウン氏は、2001年に『エコ・エコノミー』(邦訳2002年)、2003年に『プランB』を出版し、「環境と調和する経済」としての「エコ・エコノミー」の構築を提唱し、環境を経済の論理で扱うのではなく、環境・生態系という全体に調和するように経済の方を改革することを主張している。
シンポジウム第2部のパネル・ディスカッションでは、レスター・ブラウン氏に加えて、環境経済学が専門の寺西俊一、日本と中国の環境思想に詳しい岩佐茂、環境教育を研究している関啓子の、3名の一橋大学教員をパネリストに迎え、それぞれの専門、視点からエコ・エコノミー構築の戦略を評価し、深めるべく議論を進める。
司会は一橋大学教員の児玉谷史朗が務めるが、アフリカ研究者の立場から貧困と環境の関連について発言もする。
5月22日のプログラム(若干変更の可能性あり)
14:30-14:40 |
学長挨拶 |
14:40-15:40 |
公開シンポジウム
第1部 レスター・ブラウン氏基調講演
演 題 |
エコ・エコノミー
-持続可能な経済社会と環境(仮題) - |
場 所 |
兼松講堂 |
対 象 |
一橋大学の教員・学生及び一般市民(教員学生500人、一般市民500人を想定) 日本語逐次通訳付き |
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+++ 10分間休憩 +++ |
15:50-17:00 |
公開シンポジウム第2部
グローバル化時代の環境 パネル・ディスカッション
場 所 |
引き続き兼松講堂 |
パネリスト |
レスター・ブラウン、寺西俊一、岩佐茂、関啓子、児玉谷(兼司会) |
ここまでは公開で、学内者はもちろん学外者も入場料無料、事前予約不要です。 |
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以下のプログラムは、関係者限定です。 |
17:15-17:45 |
記念植樹及び一橋大学構内緑地保全事業及び「一橋植樹会」による環境保全活動の視察
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18:00-20:00 |
レセプション
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3.レスター・ブラウン氏紹介
レスター・ブラウン氏は、氏の創設したワールドウォッチ研究所やアースポリシー研究所(地球政策研究所)の活動を通じて、環境と人間を総合的に研究し、世界をリードする分析と提言を続けている。ワールドウォッチ研究所から毎年出されている『地球白書』(日本ではダイヤモンド社から発行)は、世界20数カ国で翻訳されている。
国連のグローバル500、旭硝子財団のブループラネット賞、WWF(世界自然保護基金)のゴールドメダルなど、多数の賞や名誉博士号を授与されている。
ワシントン・ポスト紙は、ブラウン氏を"one of the world's most influential thinkers."と評している。またThe Telegraph of Calcutta紙は、ブラウン氏を "the guru of the environmental movement."と呼んでいる。
4.レスター・ブラウン氏、履歴
1934年、ニュージャージー州生まれ。ラトガーズ大学で農学(agricultural science)を修め、1955年卒業。卒業後半年間インド農村部に滞在、食料・人口問題に関心を持つ。 メリーランド大学で農業経済学の修士号(1959年)、ハーバード大学で行政学(public administration)の修士号(1962年)を取得。
- 1959年、アメリカ農務省に入省、国際農業局(Foreign Agricultural Service)で国際農業の分析に従事。
- 1966年、国際農業開発局長。
- 1969年、官職を辞す。
- 1974年、地球環境問題に取り組むシンクタンク、ワールドウォッチ研究所を創設。
- 1984年、『地球白書』を同研究所の年次刊行物として発行。
- 1989年には『ワールドウォッチ』を隔月刊地球環境総合誌として創刊。
- 1992年には『地球環境データブック』を同研究所の年次刊行物として発行。
- 2001年5月、アースポリシー研究所(地球政策研究所)を創設して所長に就任。 環境的に持続可能な経済を実現するための道筋とビジョンを示すことを目的とする。
- 2003年12月『プランB』発刊
5.レスター・ブラウン氏の近著
『レスター・ブラウンの環境革命:21世紀の環境政策をめざして』
朔北社、2000年環境の危機を引き起こしてきた現在の経済システム。そのシステムを打破すべく、地球が直面する問題を分析し、解決の道を探る。増え続ける人口、枯れゆく水、命を蝕む感染症、崩れはじめた生態系―この現状をどう打破するか。世界的な環境シンクタンク・ワールドウォッチ研究所所長と研究員たちによる地球への9つの提言。21世紀への環境政策パラダイム
環境と生命(生と死の政治学―HIVとエイズ
世界の潅漑井戸が干上がるとき;人口増大と短命化のきざし)
環境と生態系の破壊(生態系を破壊する小さなインベーダーたち
生態系崩壊をまねくストレスの構造;遺伝子組み換え作物と農業のゆくえ;不自然な自然災害)
勢いづく風力エネルギー市場 |
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Eco-Economy: Building an Economy for the Earth, Earth Policy Institute, W.W. Norton& Company, New York/ London, 2001
邦訳『エコ・エコノミー』(家の光協会)2002年、2625円「経済と地球」についてのコペルニクス的転回
第1部 |
環境へのさまざまなストレスとその相互作用
(ストレスの兆候:気候と水;ストレスの兆候:生物基盤) |
第2部 |
環境の世紀の新しい経済
(人類の挑戦、エコ・エコノミー;ソーラー/水素型エネルギー経済を構築する;新しいマテリアル経済を設計する; 全人類の食料供給を確保する; 森林の生産機能とサービス機能を守る;健康で暮らしやすい都市にする) |
第3部 |
エコ・エコノミーへの移行
(地球規模の家族計画で人口を安定化する; 経済改革を実行する政策手段;エコ・エコノミーへ、改革の最後のチャンス) |
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レスター・R. ブラウン、『エコ・エコノミー時代の地球を語る』
(家の光協会)2003年。2625円。(The Earth Policy Readerの翻訳)
第1部 |
生態学的な赤字がもたらす経済的コスト
(中国を侵食する砂漠;楽観的な食料見通しの再点検; 破滅を導く気候変動を回避する) |
第2部 |
見逃せない世界の動向
(世界人口;世界経済;穀物生産量ほか) |
第3部 |
エコ・エコノミー最新情報
(エネルギーと気候;人口と保健衛生;食料生産と土地と水資源ほか) |
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Plan B: Rescuing a Planet under Stress and a Civilization in Trouble 2003
邦訳『プランB:エコ・エコノミーをめざして』北城恪太郎監訳、日本語版編集協力環境文化創造研究所。ワールドウォッチジャパン、2003年いまや誰もが選択を迫られている。従来型の生産と消費を続け、いっそうの環境劣化をまねき、ひいては経済の後退をみるという、「プランA」も一つの選択肢である。
しかし、本書で述べる「プランB」を選択すれば、私たちは人口の安定化、貧困の撲滅、気候の安定化を実現できる。
「プランA」か「プランB」か、どちらの選択をしたかを、書きとどめるのは後年の歴史家である。しかし、この選択をするのは私たち自身である。
第1部 |
ブループラネットの破滅への予兆とその回避(環境バブル経済を調整する) |
第2部 |
破滅への予兆を分析する
(世界に広がる水不足;「母なる土壌」の流失と一人あたり農地の縮小ほか) |
第3部 |
破滅を回避する選択「プランB」の取り組み
(水資源の利用効率を一・五倍に高める;土地の生産性を高めるほか) |
第4部 |
ターニングポイント(「プランB」に世界規模で取り組む) |
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Outgrowing the Earth: The Food Security Challenge in an Age of Falling Water Tables and Rising Temperatures , Earth Policy Institute, New York/ London, 2004
邦訳『フード・セキュリティ:だれが世界を養うのか』福岡克也監訳、
翻訳協力:日本環境財団、日本語版編集協力:環境文化創造研究所。
ワールドウォッチジャパン、2005年。(Outgrowing the Earth, 2004の邦訳)
第 1章 |
「地球の限界」へ突き進んだ「膨張の半世紀」 |
第 2章 |
地球号の定員は七〇億人か |
第 3章 |
途上国のホットコール、「もっと肉を!」 |
第 4章 |
地球の食糧生産力を診断する |
第 5章 |
砂漠化と駐車場が農地を脅かす |
第 6章 |
いよいよ深刻になる「水不足の世紀」 |
第 7章 |
地球温暖化は食糧生産にダメージ |
第 8章 |
中国が世界の穀物を買い占める日 |
第 9章 |
ブラジル農業への期待と環境不安 |
第10章 |
グローバル・セキュリティーをめざして |
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レスター・ブラウン、『地球環境危機からの脱出:科学技術が人類を救う』
ウェッジ選書20、ウェッジ、2005年7月。1470円本書は、2004年11月9日、帝国ホテル東京において開催された「高速鉄道国際会議2004~東海道新幹線開業40周年記念~『地球の未来のために』―高速鉄道は何ができるのか―」の第一部「科学技術は地球文明を救えるか」を採録したものである。レスター・ブラウンの基調講演「持続可能な社会に向けて」と、それに関連したパネル・ディスカッションおよび「科学技術は地球文明を救えるか」をテーマに議論したシンポジウムを採録。
第1部 |
持続可能な社会に向けて(地球環境を脅かす問題;迫り来る危機にいかに対処するか) |
第2部 |
閾値を超える日が来る前に(食糧不足とエネルギー問題;科学技術に何ができるか) |
第3部 |
科学技術は地球文明を救えるか(科学技術の果たすべき役割;科学技術と持続可能性のある社会の構築) |
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