晩秋の輝き
12月7日、西キャンパスを訪れました。正門を入ると黄葉し、落葉したイチョウの絨毯が目に入ってきました。「紅葉は終わりか」と思いながらキャンパスを歩くと、鮮やかな紅葉の真っ盛り。キャンパスに展開する晩秋の輝きを紹介します。
今年も丸便横のイロハモミジが見事な黄葉を見せています。イロハモミジは枝振りがよく、見栄えがします。
本館裏のイロハモミジが輝いていました。紅、黄、緑が階調をなし、繊細な美しさです。色を織りなす、錦繍の輝きです。
輝くイロハモミジに混じって、ひときわ紅の濃いモミジがあります。オオモミジです。葉はイロハモミジより大きく、真っ赤に紅葉するので、寺院の庭園などによく植栽されています。
陸上競技場の南側、雑木などで鬱蒼とした林に入ってみます。そこは手を入れないで現状のままに保存しているゾーンです。
ミズキやアカメガシワがきれいに黄葉していました。ミズキの葉は葉脈を曲線に描き、黄金色に輝いていました。雑木といわれる樹木にも晩秋の輝きがあるのです。
岸田ロードを歩くと、雑木林ゾーン入り口に紅く輝くイロハモミジ(園芸品種)が「ここにもある」とばかり。西キャンパスの紅葉の配置はすばらしいと感じました。
雑木林にも錦秋がありました。すっかりドングリを落としたコナラやクヌギが輝いて見えます。見上げれば、黄色から褐色へ、階調の美しさがあります。今年は例年以上晩秋の輝きです。
庭園ゾーンに戻ってきました。矢野二郎像の庭園はドウダンツツジの紅葉が晩秋の輝きを見事に表現していました。晩秋、それでもキャンパスは枯草色の冬景色へと変わっていくのでしょうか。
佐藤征男(記)
写真:施設課 坪谷英樹、佐藤征男