ヒガラ
ヒガラ (スズメ目シジュウカラ科) 全長11cm 留鳥
この屏風にも登場するヒガラは、シジュウカラの仲間の小さな鳥です。体色はシジュウカラによく似ていますが、小ぶりであること、頭に冠羽があること、ネクタイが無いことなどで見分けられます。「ツピンツピンツピン」と速いテンポで鳴き、すばしっこく動き回ります。体が小さく、針葉樹を好み、木の上の方にいることが多いため、なかなか見つけられない鳥でもあります。山地で繁殖し、冬季には低い場所でも見られ、シジュウカラ・ヤマガラ・エナガ・コゲラなどと混群を作ります。
これまでも時折、キャンパス内で見かけたり声を聞いたりしていたのですが、今シーズンはたくさん来てくれたようで、東キャンパスでもお目にかかることができました。にぎやかに飛び回る混群を追いかけると、ひときわ小さな鳥がばたばたと羽ばたいて松ぼっくりを突いているのが見られます。元気に飛び回る彼らを追いかけて、アカマツの下から双眼鏡で見上げていると、いつも目を回してしまいそうになりますが、これもキャンパス内では冬ならではの楽しみです。
言語社会研究科修士1年 中野晶子