キセキレイ
キセキレイ (スズメ目セキレイ科) 全長20cm 留鳥
キセキレイとハクセキレイは、似たような鳴き方をしますが、キセキレイの方が若干金属的な声をしています。スマートな体で、長い尾をしきりに上下に振るところはどちらも同じで、キセキレイはその名の通り腹部が黄色、背中や顔が灰色です。英名ではGrey wagtailで、Yellow Wagtailといえば別のツメナガセキレイのことを指します。
私にとってのキセキレイのイメージは、「渓流・清流の鳥」というものだったため、この出会いは大きな驚きでした。図鑑で調べてみると、やはり川の上流部に多いようですが、平地から標高2000メートル以上の高地にまで生息し、水辺があれば市街地でも見られることがあるそうです。特に冬場は、積雪地・高地のものは暖かい場所へ移動するそうなので、この個体も越冬に来ていたのでしょうか。カワセミにしろゴイサギにしろ、キャンパス内の小さな水辺を見つけ出して、たくましく利用する鳥たちには脱帽するばかりです。
言語社会研究科修士1年 中野晶子