一橋植樹会トピックス 2023年11月号

11月17日(金)第211回定例作業報告

一橋祭前の定例作業日で、大学から濱谷総務課長、卒業生20名、学生28名の計49名の皆さんにご参集いただきましたが、生憎午前中は時折強い風を伴う雨模様で、作業は残念ながら中止となりました。

代替イベントとして飯塚義則一橋植樹会会長による講義「山や森との人々のかかわり~物質的・精神的拠り所としての自然と人々」が行われました。
また、講義に先立ち、濱谷総務課長より12月3日に兼松講堂で開催される「一橋大学感謝のつどい2023」のご紹介をいただきました。

講義後は15:30から東プラザ2Fにて卒業生と受講した学生の他、講義参加できなかった学生も一橋祭準備作業の合間を縫って多数加わって交流会を実施しました。皆さま、ご参加ありがとうございました。

講義に出席された経済学部3年の江角嘉一さんから次の感想文をいただきました。ご寄稿ありがとうございました。

感想文 江角嘉一 (経済学部 3年)

はじめまして。一橋植樹会にて学生理事副代表を務めております、経済学部3年の江角嘉一と申します。今月の定例作業はあいにくの雨ということで会長である飯塚さんより「山や森との人々のかかわり」をテーマにご講義いただきました。今年から定例作業が復活したなかでは初めての講義だったので、非常に興味深く思っておりました。日本列島の地盤にはいくつものプレートが重なり合っているというような地理的な内容もございましたが、やはり日本人が元来、山や森とどう暮らしていたのか、という都会で生まれ育ってきた私には容易に想像することができない生活を垣間見ることができ、斬新で刺激的でした。

私は現在、環境経済学や自然資源に関する世界的にもトレンドになっているであろう学問を授業で学んでおりますが、その中でも今回の講義では「過少利用問題」と重なる部分があったと感じました。人口が都心に集中し、地方の集落はどんどん高齢化が進んでしまったせいで本来は多くの恵みを与えてくれる自然を十分に享受できないどころか、自然災害や獣害など人間に不利益を被らせる存在になっているというものです。日本人の昔ながらの暮らしを知り、環境保全の意義を理解しながら、今後も植樹会での活動に従事したいと考えるきっかけになる講義でした。


定例作業参加者:⦅参加者総数49名⦆

区分人数名前
教職員1名濵谷安輝護(総務課長)
一般13名岸田加代(昭35家)、関戸康男(昭40社)、谷中健治(昭45社)、河村 進(昭49経)、小山 修(昭49法)、須藤佳夫(昭50商)、飯塚義則(昭50経)、井田武雄(昭51商)、山田 務(昭51経)、村上 仁 (昭52法)、善宝俊文(昭53法)、古橋浩人(昭61経)、柚木良宣(昭59経)
団体7名夏目恭宏(商)、村川守中(商)、江口清象(経)、水野健吉(経)、樋口文夫(法)、阿部豊(社)、豊田雅孝(社)
<41年植樹会サークル7名>
学生28名

共同作業と臨時作業の詳細については、作業班ホームページ「2023年11月の作業」をご参照ください。
リンク「作業班ホームページ「2023年11月の作業」へ移動する

11月4日(土)ハンドボール部との共同作業

ハンドボール部全部員8名と同部OB4名との共同作業を実施しました。

作業はハンドボールコート内と南側通路の雑草の刈取、フェンスの蔓草の除去を実施しました。
コート内やフェンスは大量の雑草やクズなど蔓植物に覆われていましたが、全員が協力し、効率的に作業を行うことができました。

当日は共同作業の他に、10月27日からの継続作業として、ハンドボールコート東側のひょうたん池に近い区域のシュロの除去、シラカシなどの幼木や青木などの除伐、ササの刈取を行い学内空間の連続性を保てるような作業を行いました。また、衰弱木のハナミズキや、半枯死のサクラ、枯損状態のエゴノキを伐採しました。
また、法人本部棟前駐車場東側のワルナスビなど雑草の刈取、旧門衛所北側の雑草の刈取、本館東側の雑草の刈り取りを行いました。

作業参加された経済学部2年の大野雄哉さんから次の感想文をいただきました。ご寄稿ありがとうございました。

感想文 大野雄哉(経済学部2年)

私、一橋大学経済学部2年体育会ハンドボール部所属、大野雄哉と申します。
今回は植樹会の皆様とハンドボール部のOBの方々にご協力いただき、ハンドボール屋外コート、ならびにその周辺の草木の整備を行いました。

ハンドボールコートについては、今回の作業を行う以前は雑草が大量に生い茂っていたため、全面を使うことができず、ボールも頻繁に雑草の中に埋もれてしまい、まともな練習ができない状況でしたが、作業を行った後はハンドボールコートの地面から雑草が一掃されただけでなく、フェンスに絡まっていたツタも取り除かれ、安心して快適に練習に取り組むことのできるコートにすることができました。
また、ハンドボールコート周辺においても雑草や木々が無造作に生い茂り、見晴らしの悪い混沌とした空間となっていましたが、作業を終えた後は雑草や木々が整備され、とても見晴らしの良い快適な空間となり、ハンドボールコート内から、生協近くにある池を見ることができる状態にまでなりました。

今回の植樹会の皆様との作業を終えて私が一番に感じたことは、自然には人と人とをつなぐ力があるということです。例えば、今回の作業を行うために、普段あまり直接お会いすることのないハンドボール部のOBの方々と交流することができました。OBの皆様はハンドボール部現役部員さながらの力強さで作業してくださっただけでなく、現在の部の状況を色々と心配し、積極的に我々現役部員に話しかけてくださいました。また、植樹会の皆様は、雑草や木々の整備に慣れていない我々現役部員に、作業をするにあたってのコツ、例えばリヤカーに積んだ大量の雑草を一気に捨てる方法を教えてくださっただけでなく、今回の作業が順調に進むように、集中して木々の整理を行うべき場所や人員についての指示を積極的にしてくださいました。作業の最後には、植樹会の皆様、OBの皆様、現役部員の全員で集合写真を撮り、交流を深めることができたと実感しております。このような形で、普段お会いすることのできない方々と一緒に作業を行うことができた数時間は私にとって、とても有意義で楽しく、あっという間に過ぎた時間でした。そしてこうした素晴らしい時間を過ごすことができたのは、植樹会やOBの皆様のご協力はもちろんのこと、維持管理という機会を提供した、我々を取り囲む自然環境のおかげもあると私は今回の作業を終えて考えました。

今回の作業を通して、ハンドボール部の練習環境の改善だけでなく、一橋大学の自然環境や景観の保護・改善につながっているのであれば、非常にうれしく思います。また、植樹会の皆様が長く保護してきてくださった一橋大学の自然環境を、大切にしていかなければならないと痛感しました。
改めまして、今回の作業にご協力いただいたハンドボール部OBの皆様、植樹会の皆様、本当にありがとうございました。皆様のご協力があって今の練習環境があることを肝に銘じ、今後も練習に励んでいきたいと思います。

ひょうたん池に近い区域の整備作業
ひょうたん池に近い区域の整備作業

11月14日(火)一橋祭運営委員会との共同作業

一橋祭準備作業。を実施しました。12日実施作業の後片付け、図書館時計台棟東側と南側の草刈、福田徳三先生銅像周囲の草刈、西本館東側の植込みの剪定、磯野研究館南側・東側の草刈、国際交流会館東側の草刈、経済研究所北側の車寄せ前のサークルの中の草刈・灌木の除去などの作業を実施しました。

作業に参加された商学部3年の水谷花音さんから次の感想文をいただきました。ご寄稿ありがとうございました。

感想文 水谷花音 (商学部3年)

商学部3年一橋祭運営委員会の水谷花音と申します。今回植樹会の作業に初めて参加させていただき、兼松講堂の西側を綺麗にする活動を行いました。当日、兼松講堂の退場ルートとなる場所なので、来場者を安全に誘導するための責任重大な仕事だと感じ、清掃活動により一層身が引き締まる思いがしました。その後の交流会では、昔の一橋大学についてや、お仕事のお話、さらにはお孫さんのお話など、貴重なお話を伺うことができとても楽しい時間で、先輩方との別れを名残惜しく感じました。私は、高校生の頃一橋大学のオープンキャンパスで美しい景観に惹かれ、一橋大学を目指すことを決めました。そのような一橋大学のキャンパスへの想いを改めて振り返るきっかけとなりました。美しいキャンパスを守る一助となっていることを誇りに思いながら、これからも積極的に活動に参加しようと思います。

なお、11月29日(水)には陸上競技部との共同作業が予定されておりますが、来月の報告とさせていただきます。

共同作業と臨時作業の詳細については、作業班ホームページ「2023年11月の作業」をご参照ください。
リンク「作業班ホームページ「2023年11月の作業」へ移動する

臨時作業

11月12日(日)

一橋祭の準備を念頭に入れた作業を行いました。西本館南側と第1講義棟北側の雑草の刈取、西本館西側、西本館北側、西本館東側一帯の雑草の刈取、兼松講堂東側の草刈を行い、また、矢野二郎先生銅像周囲の草刈にも着手しました。刈取ゴミは14日の一橋祭運営委員会との共同作業で処理しました。

11月22日(水)

17日の定例作業が中止になったことから、その日予定していた課外活動施設(学生会館)東側のベニカナメモチの剪定、雑草の刈取、第2研究館西側の雑草やササの刈取、西プラザ前のノウゼンカツラの剪定等の作業を行いました。

上記共同作業、臨時作業参加者:関戸(40社)、津田(42商)、高原(42社)、湯川(42社)、後藤(44商)、谷中(45社)、小槙(46法)、河村(49経)、小山(修)(49法)、山口(49法)、須藤(50商)、飯塚(50経)、井田(51商)、藤原(潤)(51法)、村上(52法)、善宝(俊)(53法)、善宝(由)(55社)、蔵屋(53商)、古橋(61経)

共同作業と臨時作業の詳細については、作業班ホームページ「2023年11月の作業」をご参照ください。
リンク「作業班ホームページ「2023年11月の作業」へ移動する

くにたちのお花畑の近況と整備

11月もこの時期にしては気温が高めでしたが、一橋祭期間の後半は真冬並みの寒さになりました。
シュウメイギク、バラ、ダリアはまだ花をつけていますが、コスモスを囲んでいる花たちは寒さに負けず頑張っています。

西プラザ側の花壇(育苗床)では10月に撒いたネモフィラが芽を出してきました。

11月26日(一橋祭最終日)のお花畑の様子です。ヒャクニチソウは整理され、コスモスも少なくなって、次の草花への更新が近いようです。

なお、今年の一橋祭で開催された「森のクラフト教室」については、来月の報告とさせていただきます。

アカマツ基金へのご寄付

今月の報告はございません。


一橋植樹会へのご寄付

昭和45年会様から一橋植樹会宛にご寄付をいただきました。まことに有難うございます。ご趣旨に沿い大切に使わせていただきます。


会員訃報

今月判明したご訃報を取り纏め報告いたします。謹んでご冥福をお祈りいたします。

遠藤 幸男(昭35・商)  2023年10月12日ご逝去
今井 士郎(昭42・商)  2023年10月24日ご逝去


入会に関しましては、会員登録はこちらをクリックしていただき、必要事項記入の上、支払方法「如水会DCカード口座よりの自動引落し」を選択し、「登録」ボタンを押していただければ、すぐに会員として登録されます。