「読書の醍醐味」法学部4年 瀬底千晴
凛とした冷たい空気に、風花が美しく輝く季節となりましたが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
4年の瀬底千晴です。
大学生最後の春休みとなり、まとまった時間が取れるのも最後になるかと思い最近は本を多く読んで過ごしています。
小学校の時の私は、いわゆる本の虫でした。小学校の2年生の時には週に5冊以上の本を読んでいました。小学校4年生の時には古典に目覚め、源氏物語やら枕草子やら同級生が読まないような本も読んでいました。今となっては読書する時間はだいぶ減ってしまいましたが、読んだことのない本を開くたびに、未知の世界に足を踏み入れるような高揚感は今でも変わりません。
そんな私は本や読書を話題にすることが多いです。会話相手も本が好きな人であればそのまま話は流れていくのですが、そうでもない人も世の中にはたくさんいます。そしてその人たちからは「読書って何が面白いの?」という質問を幾度となくされてきました。これ!と誰でも納得できるような答えを出せればいいのですが、なかなか難しいように思います。
ただ、一つ言えるのは、読書は筆者との会話だということです。その通りだと深く共感することもあれば、今まで考えもしなかったような物事への新しい見方に刺激を受けることもあります。自分が抱えていた悩みが、ごくありふれたものだと気づかされることもあります。確かにこれらは普段の友人との会話でも達成されうるかもしれません。しかし、いわゆる名作と呼ばれるような本は、私たちに常に新たな気づきを与えてくれる存在であると思います。
来春から社会人になります。今まで読んできた本を通じて得た気付きを、これからの人生にも生かしていければと思います。