「理事退任のご挨拶」学生理事代表 堀池尚希
啓蟄を過ぎ、桜の開花が待ち遠しい季節となりました。
いかがお過ごしでしょうか。
このたび、1年間拝命していた代表の座を後進に譲り、社会人として新たな一歩を踏み出すことにいたしました。
至らぬ点も多々あったかと存じますが、頼もしい理事に恵まれた年であったこともあり、代表という職を全うできたかと思います。
そしてもちろん、卒業生の皆様のご助言や学内生、教職員の皆様のご協力があったことで、我々もここまで頑張ることができたのではないでしょうか。
この場を借りて感謝申し上げます。
私たち植樹会は、大学と緑、学生とキャンパスの理想的な関係を築くことがその目標であり理念です。
キャンパスの状態は学生の形成する「場」や「世間」といったものに強く結びつきます。
例えば、ごみのポイ捨てをそのままにしておくと、そこへ更にごみを捨てようとする心理が働きます。
また、落ち葉や枯れ葉は人が直接出したごみではありませんが、これもそのまま放置していると、人はそこに対し「管理されていない場所」という印象を受けます。
無意識にでもそう思ってしまうと、その場所を避けたり、逆にモラルに欠ける行為がその場に起こりやすくなります。
これらを抑止するために、環境保全を行う組織は必要です。ですが、やはりそこに居合わせる人、つまり学生への働きかけも重要な意味を持つことになります。
キャンパスの状態が学生の行動に影響を与えるのならば、反対に学生の在り方がキャンパスを創るとも思います。
私たち植樹会は、学生が守っていくべきキャンパスの魅力を十分に伝え、その魅力を支えるための組織です。
ただし、学生の負担が大きくならないよう、また負担が一部に偏らないよう配慮する必要があります。
普段の活動には気軽に参加でき、かつ多くの学生に浸透している状態が理想でしょう。
そう考えると、まだまだ植樹会にも解決すべき課題は多いと感じます。
私個人ではこれらの目標を達成することは叶いませんでしたが、これから学生を牽引することになる学生理事には、ぜひ自分たちにできることを考えてみてほしいです。
もちろん、楽しく活動できることが前提となります。学生理事の皆さんはぜひ良い思い出をここでたくさんつくってください。
長くなりましたが、皆様と植樹会の更なる躍進をお祈り申し上げまして、私のご挨拶にかえさせていただきます。
ありがとうございました。