「あれから10年」信州大学環境施設部長 山本聖一郎

ご無沙汰しております、私は平成14年頃一橋大学施設課長で、その後文科省へ移動し、今年4月から長野県松本市に本部キャンパスがあります信州大学に赴任しました山本聖一郎です。先日の7月19日植樹会作業に、はるばる信州から参加させていただきました。

今回、お邪魔した理由は二つありまして、一つは私が勤務しております信州大学松本キャンパスは、日本の屋根南北アルプス山脈を四方に臨む自然豊かなキャンパスであります。このキャンパスの緑地管理では、年に数回、職員の手で草刈りなどに汗を流しているのですが、ただ何となく業務としてやっているような感じを受けましたので(まーそれでも特に問題はないのですが)、一橋植樹会のような活動が行われていることを知ってもらい、少しでも緑地管理の向上のための参考になればと考え、本学の環境担当である霜田課長と小林主査を引き連れてまいりました。おおかたの予想どおりお二人とも植樹会の皆さんとパワーと仕組みの緻密さに圧倒され、特に学生の参加率の高さや作業に先立って行われる福嶋先生による作業内容とその理由の説明は作業の動機付けができ画期的であるとたいへん感心して信州に戻ってまいりました(笑)

それともう一つの理由は、私が一橋大学に勤務しておりました平成15年7月17日、ホッケー場北側の竹藪の伐採に悪戦苦闘したのが新生植樹会の第1回作業であったと記憶しておりますが、あれからちょうど10年が経ち記念すべき日だということで前々から参加したいと決めていたからです。先日、作業したススキゾーンも10年前の緑地基本計画策定時は荒れ地でしたが、福嶋先生のご提案で「九州の阿蘇からススキを持ってこよう」と、まもなくその作業にとりかかるのですが、私自身このミッションに参加することなく異動してしまい、10年ぶりにこのスペースが葛(クズ)を除く秋の七草が群生する極めて貴重なゾーンとなっていることにたいへん驚いております。

何度来校しても国立キャンパスは、「ゴミ一つ落ちていない」とまでは言いませんが、きれいな誰にでも自慢できるキャンパスだと思います。最近もNHKの「梅ちゃん先生」、フジテレビの「ガリレオ」のロケの依頼が続いているようですね。これも一橋植樹会の活動がキャンパス全体の良好な景観形成に大きく貢献していることが容易に想像できます。まさにLet's Green & Cleanですね。これからも機会を見つけては時々「球磨焼酎」を片手に参加させていただきたいと思います。

作業中の山本氏