「箱根坐忘山荘庭園整備に参加して」植樹会理事 若月一郎(昭47商)
7月4日から5日にかけて、毎年恒例の箱根坐忘山荘の庭園整備が行われ、小生も初参加いたしました。
梅雨のさ中ということで、雨が心配されましたが、予想通りで、下界では何とか持っていた天候が、箱根の山中に入るや俄かに雨と霧の世界に変わってしまいました。
そのまま昼過ぎまでは土砂降りの雨模様でしたが、作業開始の午後1時には小雨となり、予定通りの整備作業が始められました。山荘は裏の檜林を含め広大な敷地を有していますが、あまりに多数・多種類の樹木が植えられたために、しばらく放置すればすぐに景観が損なわれるという状況です。
今回は、福嶋顧問、田崎名誉教授、関如水会事務局長、八藤会長ほか合計13名の参加でしたが、福嶋先生の指揮のもと、着々と作業が進められました。
従来から、基本的には「弱ってきた樹木を取り除き、伸びてきた枝を〝労わりながらも強めに切る″」という先生の方針で作業を実施してきたとのことですが、「その結果、日陰になって成長できなかった低木や草花が息を吹き返し、また、大切な正門から玄関へのアプローチの景観も全体に良い感じに収まってきた」との福嶋先生のコメントがありました。
また、今回は大きな木を取り除いた裏門付近にアジサイとアオキを植栽しました。
小生にも、このように、「やや強めに繰り返し手を入れていけば、年月が経つうちに自然は理想の範囲に再生してくれるものだ。」という先生のお話が実感できました。
作業後は、岸田元植樹会会長夫人、國持夫人の心温まる料理で、二次会を含め談論風発、
美味しいお酒を飲みながら、夜の更けるのも忘れました。
特に夕食については、初参加の奥村太久実さん(昭61経)が「CAPTAINS OF INDUSTORYの文字とマーキュリーの校章が印刷された前掛け」をきりりと締めて、夏野菜と焼肉のバーベキュー料理でご婦人方お二人を助け、大活躍されました。
翌日は、福嶋先生のお考えで、上(建物の2階)から見て「やり残し」とみられる樹木の上部剪定を行う予定でした(また小生、は前日の〝労作″となった作業後の庭と、今を盛りと咲いているオニシモツケの花をカメラに収めたいと考えていました)が、何と予想外の暴風雨模様になり、手も足も出ない状況となってしまいました。
このため、作業はあきらめざるを得ず、「昨日小雨の中でも頑張って作業しておいて本当に良かった。」と皆で言い合いながら、山荘を後にしました。
参加者
如水会 関事務局長
顧問 福嶋農工大名誉教授
植樹会 八藤会長、田崎名誉教授、國持理事、湯川副会長、岸田夫人、國持夫人、
関戸理事、樋浦理事、高橋(正明)氏、奥村氏 若月