「昭和43年会キャンパス・ツアーを開催!」昭和43年会副代表幹事 堀内 秀雄 記

昭和43年会は昨年秋、在籍者の半数近い280名が参加して卒業40周年記念大会が開催されたがその際、還暦を過ぎ自由な時間を持ち易くなってきた今後は、毎年秋開催の一橋祭に合わせて青春を共にした学友達と国立の母校に集まり旧交を温めよう、との提案がなされた。

それを受けて本年は11月1日(日)国立の学舎に集合、各々自由に一橋祭見学後、15時兼松講堂前に集合となった。

今回は初めての試みとして、一橋植樹会の協力を得て、国立学舎10万坪に広がり武蔵野の面影を残す森を巡る遊歩道を散策することを企画。

当日は秋晴れの下、植樹会の佐藤、国持両先輩の先導で、同期生の杉山学長も含めて30名程が散策に向かう。一橋祭で賑わう大学構内も建物から遠く離れた奥の遊歩道を辿ると,一転して静かな木立に囲まれ喧噪から隔離された別天地に至る。

樹木や草花にも造詣の深い佐藤先輩の軽妙な説明で、雑木林や雑草にも夫々名前があり、個性と美があることを示され、我々人間も同様と気づかされ納得。

正面庭の松や杉の針葉樹や芝のような統一性に対し、裏庭には楢、くぬぎ、桜、花水木等様々な落葉樹群や野草の多様性のコントラストが楽しませてくれる。

運動トラック、野球場の奥には、故太田可夫先生がいつも官舎と大学の間を散策、思索に耽られたという哲学の道、その脇にカルガモが子育てをして泳ぎ回る池、更に林の奥には丸太を組んで作られた山小屋風の山岳部部室等在学中には大学構内にこんな 素晴らしい自然を有すること等は全く知らなかった。

又このような自然環境を発掘・保持するために如水会にはボランテイアの植樹会が組織され、定期的に草刈り等の作業をしているとのことで、早速入会を申し込んだ。お陰様で普段は話題にすらならないような秋の七草等草花や野鳥の姿、声の別世界の存在を教えて頂いた今回の植樹会の企画には感謝の念を深くした。

散策終了後は、駅前の店に席を移して懇親会となり、4名の同伴の奥さんも迎えての懇談。松尾学年代表幹事の挨拶、森前学年代表幹事の乾杯で開会。順次20名が各々簡単な自己紹介と近況報告コメント。夫々年相応に貫禄をつけメタボの腹を凹ませながら、四十数年前の仲間達とかつての紅顔の美少年の古き良き時代に遊ぎ、意気を上げ楽しんだ次第。