「自然薯パーティーに参加して」江口 清象(昭41経)
職員集会所の自然薯パーティでは食べるに先立って、福嶋顧問より自然薯、里芋、山芋の違いに付いて簡単なご説明を頂きました。 自然薯は過去2万年間、その時々の気温の変動に応じて北上したり南下したりの繰り返しをしながら、生き延びて現在に至ったそうです。 聴き入る一同「ホーッ」でした。
パーティー会場には既に美味しそうなおつまみが並び、会長の挨拶と乾杯、ビールが程よく回ったところで、待ちに待った山かけが登場、ピンクの鮪刺しに白く粘っこいとろろが乗っています。自然薯と山芋とでは味が格段に違います。自然薯の方が喉越し時の抵抗が無くすっと胃袋に入って行きます。私達が1年間国立の自然を世話したお礼にと、今度は自然の方から私達にお土産をくださった、という気持ちで、ありがたくいただきました。毎月の雑草との戦いの苦労もこう報われる、と思いますと、また次回以降頑張るぞ、という気持ちが自然と湧いてきます。
山かけが終わりますと、今度は出汁で割った自然薯がでてきました。これも美味しくいただきながら、学生達とも交流しました。
年寄りの智恵が、このことがきっかけとなり若い世代に伝わっていって、一橋の良き伝統が保たれていったら素晴らしいことです。このように、植樹会活動は、単にキャンパスを綺麗に保つことだけではなく、もっと幅広く智恵の引継ぎにも貢献しています。最近は、子供・孫にも相手にされないと歎いておられる方は、是非植樹会にご参加ください。