「植樹会ホームページを拝見して」高橋浩平(平20経)

東には国設の「野鳥の森」として指定されている豊かな森、西には依然活発に噴煙をあげる浅間山に挟まれた「谷の集落」で日々を過ごしています。
暖かな冬ですが、先日は雪の代わりにちらちらと浅間の灰が舞い、自然と共に生きていることを実感します。
国立の森は今頃どんなだろうと思い巡らすことも多くあります。

皆さまと一緒に汗を流し語らう場に参加できず寂しく思いながらも、植樹会のホームページは頻繁に訪れています。
最近ですとトップ画像の「木製の洒落た車止め」が目を引きました。
説明通り風景によく溶け込み、小さなことながら大学への、学生への、環境への優しさを感じます。

「『施設』とは樹木も緑地も含むキャンパス全体を意味している」とは、緑川施設課長の文章にありますが、
「優しさのある施設」で過ごした日々を懐かしく、誇らしく思います。

学生時代は仲々このような優しさには気づけないものです。
私も多くの支援を頂きながら学生生活を送っていたはずなのに、十分な感謝も伝えず卒業してしまいました。
一旦出てみて初めて有り難味を感じるなど、過去に何度も経験してきたことであるのにです。
國持さんからは「卒業以来、全く音沙汰が無い!」と叱られる始末です。
札幌の両親とまるっきり同じことを言われてギクリとしました。

加納会長の年頭の辞にもある通り、学生との交流が発展することを切に願います。
昨年の一橋祭における特別清掃や「みどりの教室」の成功は、植樹会の目的や理念の浸透を感じさせます。
一緒に活動する学生との連携は今後も楽しみであり、この植樹会の良さを大学全体に広げていって欲しいものです。

仲々優しさには気づけないものです。
一人でも多くの学生に植樹会の良さを知ってもらう為には、一人でも多くの学生の良さを知ることも必要かもしれません。
OBが学生の活動を知り、理解し、協力できることがあれば惜しまない。 OBとして植樹会に参加するもうひとつの楽しみです。
卒業生、教職員、学生がそれぞれにお互いを理解し協力しあう場としての植樹会の可能性を信じています。

言ってばかりではなく、今年こそは学生と一緒に作業に参加します! 学生を巻き込むには若手OBも必要でしょう!
遠く軽井沢より、愛を込めて・・・。