「植樹会活動に参加しての想い」岸田 加代
植樹会の作業に参加させて頂き四年になります。
植樹会のあり方、作業日に向けて関係者の皆さんの間で話し合いを何度ももたれ、細やかな気配りを感じさせていただいております。
皆様のご努力と熱意で、会員数も千人になろうかというところまで参っております。
植樹会は作業だけでなく、季節を通して新年の寒ブリ、春はキャンパスで摘んだ山菜のてんぷら、小平祭・一橋祭への参加、晩秋の自然薯堀り・・・これらもまた植樹会ならではの楽しい行事です。 福嶋先生の大いなるご指導のお蔭と感謝いたしております。
それから不思議に思えることがございます。
作業も六十二回を迎えましたが雨で中止が二回ばかりと記憶しております。台風、梅雨と天候が悪く雨が降っていても作業開始前には必ず雨が止み、薄日すら射すという不思議なことが何度もございました。 皆様は「奇跡だ!岸田があの世から守っているんだ!」と仰り、信じて、午前中雨が降っていても遠くから作業にご参加下さいます。 一寸淋しい事は平成二十年、作業後のお酒が飲めなくなった為か、OBの参加者が少なくなったことです。
処で「皆様お気づきですか?」
社会を退き、再び学生時代に学んだキャンパスに、しかも母校の緑の為、ボランティアとして足を運び、土・草・緑の中での作業に汗し、心身をリフレッシュする好機であること。また社会で働いていた仲間ではなく、肩書きを取り去って一人の人として、同窓生としての新しい仲間作りができ、学生という若者に触れ合い、彼等から若いエネルギーを頂き若返る何と素晴らしいかと言うことを。 ご参加のOBの皆様お気づきですか、皆様はお幸せです。
この春で四回目の卒業生を送ります。卒業生の中から毎年、一人、二人が植樹会の理念を理解し体得し育っていることを実感いたし、とても嬉しく思います。 きっと十年、二十年後、彼らが日本の中心となりこの病んだ日本の救世主となって呉れることを信じてやみません。
是非OBの皆様、作業に参加され、若返りましょう。 そして皆様のこれまでの経験・体験された宝物を若者に与えてあげようではありませんか。
皆様の植樹会への引続いてのご協力とご参加をお願い申し上げます。