「なかなか得られない刺激」社会学部3年 川合優希

大学は新学期を迎え、これからの大学生活に期待を抱えた一年生の姿で大変活気に溢れております。

さて、大学生は授業にサークルにアルバイトと、日々忙しい生活を送っている印象がありますが、なかなか自分と同じ世代の人以外と会話をする機会は少ないものです。しかし私は嬉しいことに、植樹会に携わることで私より何十年も、場合によっては半世紀以上も前に生まれ、沢山の経験をされてきた先人のお話しを伺う機会が度々あり、これは大変貴重なことだとしみじみ感じております。

そんな中、先日ある科目の初回の講義がありました。その講義には70代くらいと見える聴講生の方が四人程いらっしゃって、皆さん大学生よりも真面目に、前の方の席で熱心にメモを取りながら講義を受けておられました。その日は新学期が始まってすぐで、私も心機一転、集中して講義を聴こうと前から三列目の席にいたため、聴講生の方々とも席が近くでした。そして講義後私が帰り支度をしていると、一人の聴講生の方から「この講義は随分興味深いね」と声を掛けられました。その時は想像していなかった事態なだけに大した返答ができなかったのですが、その方とは後の講義でも挨拶を交わすようになり、ささやかながら異世代間の交流ができていると喜ばしく感じています。会話をする中で、私はその「生涯勉学に励もうとする精神」に大変感服し、大学生としてせっかく学ぶ機会を与えてもらっているのだから、私も頑張らなければいけないな、という気持ちにさせられました。

このように、同世代との会話だけでは味わえないような刺激を受けられることこそが、異世代間の交流の良いところではないかと改めて感じています。「温故知新」とも言うくらいなので、今後は植樹会の活動を含め様々な異なる世代の方との交流を、絶好の「機会」と捉え、先人の経験を専攻の社会学部における学びに生かしたり、もしくは今後の生き方の一つの指針にさせて頂けたら…と考えております。

以上