「五月学外研修」五島康晴(昭44経)

福嶋先生(顧問)のご厚意で久しぶりの泊りがけ学外研修が実施され、5月8日に幹事会メンバーとそのOB を中心に14名が ホソバシャクナゲの開花状況の調査視察に同行させて戴く形で参加しました。福嶋先生が保護育成の指導・協力しているホバシャクナゲは東海地方の一部に限って分布する我が国の固有種です。

今回、我々が訪問したのは浜松市天竜区瀬尻国有林の「龍山ホソバシャクナゲ育成地」で普段一般人は入れない場所です。シャクナゲの開花予想時期に合わせた日程でしたが、今年は花の開花が例年より遅く、残念ながら満開とまではいきませんでした。一泊二日の行程で初日昼前に現地に到着、天竜森林管理署の所長以下署員全員11名と 長野の関東森林管理局の2名の担当官にお出迎え頂きました。観察現場はかなり厳しい急勾配の山の斜面でしたが、高齢者が相当数を占める我が植樹会メンバーは、子供の年代が中心の林野庁職員に伍して、全員尾根筋まで登り、観察調査に協力して元気に下山しました。下山後は、我が国の林業の厳しい現実を聞くなど、短時間でしたが貴重な時間を持ちました。

宿泊は浜松市の施設の山奥の一軒宿、宿泊客は我々一行だけで ご主人夫婦二人の素朴なサービスでしたが 夕食は熊肉と猪肉が入った鍋においしいお酒で大いに盛り上がりました。

二日目は、宿泊地から天竜川に沿って奥に入った佐久間ダムを見学の他、秋葉神社の総本山や静岡茶の製造現場を訪れ おいしいお茶を購入して、夕刻に国立駅に帰着しました。非日常的な普段経験できない経験が出来た二日間でした。

写真:飯塚義則(昭50経)