「限りなく透明に近いブラック」社会学部3年 堂本強介

多摩の大学に通っている、と強く実感させられる厳寒の2月がやってきました。皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
学生理事を務めております、3年の堂本強介と申します。

最近引っ越しをしたのですが、鰻の寝床には完全に要らない棚を購入してしまいました。逼迫された財政の中で、強く毎日を生きています。
そこで近頃は、携帯電話を販売するアルバイトに出精せざるを得ない状況です。生気を欠いた目のペッパー君の隣で、同じ目をして働いています。
唯一の楽しみというと、稀に自由に音楽をかけるお許しを得た時です。そんな中、私は大好きな「シングルベッド」をかけ、古臭いと大顰蹙を買う日々を過ごしています。
今日は、そんな携帯販売員に関する皆様の誤解を是非解きたいと筆を執った次第です。

まず、携帯のこと以外は全くわからない、ということをご承知おきください。特に家電量販店において多様な質問をされるのですが、私には何枚刃の髭剃りがオススメかはわかりません。お許しください。

次に、店員は気楽に雑談するくらいの気持ちで扱っていただいて問題ありません。というより、有り体に言えば雑談したいです。
というのも、お客様の警戒心が強すぎて、村中の鼻つまみ者のような時間を過ごすことがあるのです。話しかける義務があって話しかけているだけで、押し売りは一切しません。なのでどうかそんなに畏れ慄かないでください。

とはいえ、ショッピングモールのお店で働く際に、こうした労働の苦しみは自分達に限ったことではないな、と感じます。
必死に呼び込みをするアパレル店員や、脱走した子供を追いかける託児スペースのスタッフさん。
社会人は押し並べて苦心しているのだな、と。そう肝に銘じながら、毎日を過ごしていますし、これからもそうしていきます。

そしてまた、きっとどこかで「シングルベッド」を流しながら生気を欠いた目で働いています。見かけても、どうか攻撃しないでください。

追記:将来は、超音波検査士になって世界一ストレスを感じない人生を送っていきたいと思います。
(参考:http://www.careercast.com/jobs-rated/least-stressful-jobs-2017