「春暁」学生理事 経済学部3年 加藤夏海
早いものでもう5月。
大学生活も折り返し地点を過ぎ、慣れないゼミの勉強やあらたな履修登録といった、ある種4月特有の忙しさをうかうかと堪能しているうちに、暖かな春の陽気は、私に寝過ごす隙を与えることなく過ぎ去ってしまったように感じます。
気づくと大学通りのこぼれるほどの桜はどこへやら、今は深緑の木々が歩道を侵略せんかのごとく生い茂りほんのりとした暑さも相まって、夏のはじまりが感じられます。
去年、一昨年は夏と言えば、海に花火大会、バーベキュー、それから野外フェスに、、、と最後のモラトリアムとしての4年間を存分に満喫していた私ですが、どうやら今年はもうそんなわけにはいかないようです。
先日、18卒の就活要項が発表され、どうやら私たちの就活スタートは例年通り12月からになるとかならないとか。冬休みで遅れを取り戻そう、なんてのんきにビアガーデンにいく暇もなく、私の夏休みは就職のための準備で埋まってしまいそうです。
就活なんてまだまだだ、とついこの間まで思っていたのに、まさに光陰矢のごとし。
もう5月、なんて驚いているうちにすぐに期末試験を終え、夏休みに入り、と思ったら一橋祭が始まって、クリスマス、お正月が過ぎて、、、と、そのたびに懲りずに驚く自分がたやすく想像できます。
ですが、いくら矢の如しと言えど、「もう定年か。」と驚くにはそれでもやはりまだまだ長くかかりますね。
会社に勤め始めてしまえば寝坊なんてもってのほかですから、来年の春こそは、早々と就活を終えたのち、「春眠暁を覚えず」なんてつぶやきつつ、先40数年分のゆっくりとした朝の時間をすごしてやろうという意気込みを、就活への気合いと覚悟とともに、ここにしたためます。