「卒業記念植樹によせて」学生理事 古澤健介(経済学部4年)
去る3月19日、国立西キャンパス講義棟裏で平成26年度の卒業を記念して、卒業記念植樹が開催されました。
山内学長を始め、参加していただいた卒業生の皆さん、ご協力頂いた植樹会のOB、教職員の皆様に改めて御礼を申し上げます。
本年度は24名もの卒業生が参加してくださり、穏やかな天気のもとに行うことが出来ました。
さて卒業記念植樹は、今回で8回目になります。
しかし、参加人数を見ても卒業生に浸透したイベントとは言いがたく、私自身この企画を担当する上でその存在意義を見出せずにいました。
そんな中、如水会事務局の方とお話をする機会があり、同窓会の出席率の低下など以前に比べて卒業生と一橋大学との繋がりが薄れているというお話を伺いました。
植樹会のOBの皆さんは、卒業されても大学に戻って作業をしてくださりますし、懇親会では同期の方とまるで学生のように賑やかに歓談されています。
そんな姿を見ていた私は如水会の方のお話を信じることはできませんでしたが、入学5周年の周年大会を見学させて頂いた際、痛感させられました。卒業生1000人の内、100人程しか出席していなかったのです。
それは小平キャンパスでのクラスという集団が失くなったことや、入学者が1000人強に増えたことが影響しているのでしょう。しかし、同じ学び舎に通った1000人の仲がこれほど希薄になることはもったいないのでないでしょうか。
私自身の話で恐縮ですが、小学校時代を中国の北京で日本人が少数の中で過ごしたものの、現在でも同窓会を年に4回ほど開いて、昔の思い出話をするなどして交友を保っています。
手前味噌ですが、他大学に比べて少数精鋭であり、今後の日本を背負っていくであろう本学の同期との繋がりをみすみす逃してしまうのは非常に惜しいことです。そこで卒業記念植樹は私達の思いをこのキャンパスに植樹という形として残し、一橋大学と私たちとの繋がりを強くできるのではないかと思い、非常に意味のある企画だと感じることが出来ました。
毎年、作成しているプレートにも「繋」という文字を彫らせて頂いたのも、卒業記念植樹が一橋生と一橋大学との繋がりを強くすることを願っているからです。
最後になりましたが、3年間という長い間本当に植樹会の皆様にはお世話になりました。学生理事4年を代表して御礼を申し上げます。ありがとうございました。