爛漫の桜巡り
4月上旬、国立駅を下りて大学通りを歩けば、必ず、こうしたサクラの風景を目にします。ソメイヨシノの並木が続きます。キャンパスに向かいます。西キャンパス正門前ではベニシダレが迎えてくれます。
キャンパスはサクラの木が多く植栽されていて、この時期、見事なサクラ風景が展開します。例年ですと中旬なら、ヤエベニシダレ満開になります。紅色のサクラはたいへん鮮やかで、落ち着いたキャンパスの建造物が華やいで見えます。
圧倒的な花の量感を誇るソメイヨシノはパット咲いてパット散ります。今年の開花日は3月25日でした。ソメイヨシノは東本館周辺でもたくさん植えられています。ソメイヨシノが咲く頃がまずはサクラの見頃となります。ソメイヨシノ咲いて5日、散って5日といわれますから、4月の早い時期が見頃となりそうです。
ソメイヨシノが終わると、今度は遅咲きのサクラが咲き始めます。4月中旬は多様なサクラを見ることができます。私はこの時期のサクラが特に好きです。 イチヨウは品があるサクラで、八重、花びらはうっすらと紅を帯びます。メシベが葉化(一種の先祖返りかもしれません)することから「一葉」という名になりました。
フゲンゾウ(普賢象)も2本のメシベが葉化して突き出ているので、それを普賢菩薩が乗っている普賢象に見立てたという説があります。 ウコン(鬱金)は桜には珍しい黄色い花を咲かせ、緑色の花を咲かせるギョイコウ(御衣黄)と共に変わり種のサクラです。個性ある美しいサクラです。
下旬に成ると西キャンパスの西側の「岸田ロード」のサクラが満開となります。カンザン(関山)が主ですが、イチヨウも見られます。4月一杯は観賞できます。
佐藤征男(記)