「一橋植樹会に初参加して」豊田雅孝(昭和41社)
晴天の1月11日一橋植樹会に初参加しました。いつも如水会報で植樹会のことは見ていましたが人任せで自分が参加する事は考えてもみませんでした。しかし、母校愛に燃えた誰かがやってくれているからこそいつも美しいキャンパスが維持できているのだと言うことは分かっておりましたのでお会いしてはいませんがその方々に対する感謝の気持ちはいつも持っていました。最近仕事をやめ時間ができたのを機会にRクラス代表幹事江口さんから熱烈にすすめられたので初参加した次第ですが、参加してよかったと思いました。学生時代はボート部に所属し、学校に行かずいつも戸田の艇庫で生活していましたので国立に足を運んだ回数も少なく今回も集合場所に辿り着くのも大変でした。迷った挙句江口さんに携帯で連絡し校門の近くで落ち合って連れて行っていただきました。集合場所の教室に着くと既に何十人もの方々が集まっておられ、特に同期の41年は十数名の方々が毎月参加し大きな勢力になっている由にてその中には、一橋寮で同室だった山口君、同じ一橋寮村川君、森田君、ボート部準会員栗田君など親しい方々もいて安心しました。作業を始める前に一橋植樹会の湯川さんから当日の作業内容、グループ分け、スケジュールなどにつき詳細な説明があった後、外に出て國持夫人(35経國持重明さんの奥さん)のご指導の下みっちり柔軟体操をしてから作業現場に出かけました。希望により3つのグループに分かれましたが私は国から駆除するよう指導されている外来種唐ねずみもちをノコで切り倒す10名ほどの作業グループに参加しました。リヤカーに、のこぎり、はさみなど道具を乗せてホッケーグラウンドの隅の現場に行きました。沢山の木を切りましたが、大きくなった唐ねずみもちの木は直径30センチ高さ7-8メートルほどのものもあり、上部にロープをかけて引っ張りながら切り倒しました。晴天とはいえ気温7度の中たっぷり着こんでいきましたのでだんだん熱くなり、一枚二枚三枚と脱いでいきました。切り倒した木を引っ張り出して短く切り、それを学生達がリヤカーで廃棄場所に持って行ってくれました。作業は2時頃から4時頃までで終了し、その後はOB、学生一緒になって交流会を行いました。一月は寒ぶりが振舞われますが特にぶり大根の味は最高でした。慰労会の場所は狭く立錐の余地もないほどでしたが初参加と言うことで椅子の上に立って挨拶をいたしました。その中でこのような地味な奉仕活動に学生諸君が参加していることに感動を覚えたこと、きっと実社会に出ても役にたつと思いますと申しました。また、OBの中にはかなりご高齢の先輩もおられましたが深く敬意を表する次第です。41年植樹会幹事の樋口君も8年に及んで続けておられる由頭が下がります。樹木は成長が早く継続的な維持管理がなければ折角美しい国立のキャンパスもすぐに台無しになることでしょう。一橋大学は新しい建物が図書館、兼松講堂など古めかしいレンガの建物の裏に建てられているので正面は昔ながらの景観を保っておりNHK朝ドラマの梅ちゃん先生のロケにも使われたとか。この美しい母校キャンパス維持のために私もこれからも出来る限り参加したいと思っています。適度な肉体的疲労感、少しでも母校に貢献できた満足感、母校を愛する卒業生及び学生たちと交われた喜びに浸り、実に爽やかな一日でした。