「植樹会活動秘話」一橋大学施設課 伊藤正秀

此処に一握りの人しか知らないエピソードを披露します。

-始まりました!!!-

数本のカマ、なまくらなノコを持ち8年前の7月に始まりました。10人足らずのOBと教職員が午前10時頃から日が暮れるまでキャンパス内を這いずりました。

【タケとの戦い】

最初に着手したのはホッケー場西側、武蔵野の雑木林の面影が・・・全然ありませんでした。モウソウタケが一面に巾を利かせアカマツ、コナラ、ヤマサクラなど高木の影の薄いこと、さあ竹取物語が始まりました。タケはここからフェンス際を弓道場まで密集していました「タケは節の上から切ると水が入らない」などのウンチクを聴きながら、まあ相当量のタケを数回に渡り伐採しました。「春になればタケノコが食べられるぞ」と、しかし春にはタケノコを近所の誰かがごっそり採って行ってしまいました。残念!

【材木の山】

第2回これは語り種になる作業でした。皆さん誰もが思います、カマで地べたの草を刈るよりもちょっとした木を切る方が満足感を感じます、始まりました結構太い木、枝をバサバサと「バチャーン」ひょうたん池の中へまた1本、池は木場の丸太置き場に化していきました。「今日は充実した作業だったなー」満足げに作業を終える皆様、後が大変でした。

「伊藤さん子供が倒れた木に乗って遊んで事故にあったらどうする?」。大慌てでカラーコーンとロープそして貼紙、業者への手配、あークタクタ

【ススキ草原の生い立ち】

平成17年12月過酷な作業が始まりました。以前から「ここに西日本を代表する秋の七草草原を作るぞー」と仰ってた福嶋先生がとある日「大分の久住高原にある農林水産研究センターに話がついたので採りにいくぞ!」、私も「了解!」と二つ返事で頭の中は既に温泉で一杯、温泉で一杯がグルグルと一路大分へ、久住高原にススキなどのカブを採取に・・・。

12月の九州ならまだそんなに寒くないだろうと高を括っていましたが、久住高原の農林水産研究センターへ到着、「いざ作業に!」となると天候はみぞれ混じりの雨。汗が湯気のように上がり10分作業して車中で体を温め、又作業、あらー雪に変わりました。やっとのことで数十カブを採取してダンボールに梱包し郵送して終わりました。私にとって「苦汁高原」の作業でした。

早速届いたカブを植え、根付くことを祈りながら春を迎えました。「おおー根が付いたぞー!」。只、それも束の間、周りの雑草が元気に伸び始め、4月には雑草だか七草なのか分からなくなり大慌てで植樹会の皆さんに“help!”要請。皆さんのお力添えで今日の立派なススキ草原が出来上がりました。メデタシメデタシ

ススキ草原の生い立ち(移植前) ススキ草原の生い立ち(移植後)
まもなく作業100回目を迎えます。8年間色々なことがありました、また機会があれば続編を投稿したいと思います。