「植樹会に参加して」社会学部2年 有上ひとみ

1月21日の植樹会に参加させていただきました。今回は定例作業に先立って記念植樹が行われるとのことでしたので、そちらにも参加させていただきました。学生は私だけでしたが、OBの方々は20名以上参加され、さらに山内新学長も立ち会いのもと、西生協カフェテリア裏側の広場でケヤキの木の植樹が行われました。

今年は一橋大学創立135周年、国立移転80周年という節目の年を迎えます。その記念として植えられたこのケヤキの木がこれから一橋大学とともにどのような成長を遂げていくのか、非常に楽しみです。また、このような記念の場に立ち会えたことを光栄に思います。

その後、いつもの定例作業に戻るのですが、私のグループは西キャンパス陸上競技場の南側にあるススキ草原に配属されました。そこではススキの他に秋の七草であるハギ、オミナエシ、フジバカマも植わっており、秋が過ぎ枯れてしまったそれらが来年の秋にまた美しく咲けるようにと剪定や除草を行いました。大学内にこのような場があるとは知らず、驚きました。私は今回で4回目の作業になるのですが、その度に新しい発見があり、驚きとともに一橋をより好きになっていきます。今回は七草の枯れた姿しか見ることができなかったので、来年の秋が待ち遠しく思います。

作業からの帰り際、経済研究棟横にある夏ミカンをもいでくれとの要請を受けましたので、友人数名ともぎに行くことになりました。行けばたわわに実った夏ミカンの木が一本。構内に夏ミカンの木が生えていることも今回の発見のひとつです。しかし、植物の宝庫である一橋ならさほど不思議なことではないのかもしれませんね。脚立を使ったのですが、それでも木の上部には到底届かず、下の方に生っているミカンしかもげませんでしたが、それでも20~30個は取れたと思います。その後、大量の夏ミカンをリヤカーで運びながら、「自然薯も生えているし、タヌキもいるし、大学内だけでも立派なサバイバル生活ができるのでは」とくだらない妄想にふけりながら職員集会所へと戻りました。

作業後の懇親会では今回は「寒ブリ大会」ということで、お刺身とブリ大根を頂きました。今が旬の寒ブリは油がのっており、大変美味しく頂きました。特に味の染みたブリ大根は作業で疲労した体に染みわたる美味しさでした。OBの方ともお話することができ(主に食べ物の話ではありましたが)、楽しい時間を過ごさせていただきました。普段の生活ではOBの方々と触れ合う機会はそうそうありませんので、月に一度こうして現役学生とOBとが同じ食べ物をつつき合い、語り合い、さらには酒を酌み交わすという場があるというのはなかなかいいものですね。次回は私たちがもいだ夏ミカンをマーマレイドにすると聞いたので、一層楽しみにしています。

最後になりましたが、私がこうして新しい発見や楽しみを得ているのは、ひとえに植樹会の皆様方のおかげです。これからも積極的に作業に参加していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。