「植樹会、休日特別作業に参加して(快汗、感動そして感謝)」一橋大学事務局長 吉野正巳

とにかく、とてもうまいビールでした!これだけ美味しいビールを飲んだのは久しぶりであった。西プラザの食堂で、卒業生等の先輩方と学生そして教職員との、まさしく老若男女が集ってテーブルを囲み、ワイワイと談笑する様とテーブルごとの代表スピーチがバラエティーに富む素晴らしいもので、昨今の世代の違いによる交流の断絶を感じさせなかった。それは、その場にいる人たちが、先ほどまで、快晴の天気の下で、共に汗をかいてキャンパス(一部ではあるが)を綺麗にしたという達成感とともに、その作業をいっしょに行った、大げさに言うと戦友みたいな気分もあったような気がする。

懇親会の光景
懇親会の光景

いきなり作業終了後の懇親会のことから書き始めてしまったが、本題の休日特別作業は、10月16日(土)午後13時20分、職員集会所が満席で座れないほどの会員(教職員も12人参加)が集まった。旗野会長からの挨拶の後、作業の進め方について説明があり、それぞれの担当場所等を確認した。それから職員集会所の前で準備運動を行って、いよいよ作業開始。
私が所属した作業グループ(B-1)は、西プラザの東側部分の植栽部分で、まず、3台の草刈機で伸びきった草を刈っていくのであるが、使い慣れた方々が、手際よく刃先(といっても金属ではない2本のワイヤー状)を滑らしていくのには感心した。私も研修を受けて草刈機を使いこなせるようになろうと決意した。草刈機の動きと同時に、草刈機では刈り取れない部分を手分けして作業を始めた。私は、フラワーボックスの中で伸び放題の雑草をカマで刈り取ることにした。最初のボックスは、雑草を除くとほんの少し残っていた可憐な花が現れた。次のボックスでは、雑草なのか植えた花木なのか迷う部分があったが、刈り取ると淋しくなりそうなので残すことにした。その後、通路に飛び出している植木の枝葉を刈り取ることにして剪定バサミを使って刈り始めた。けっこう調子よく刈ることができ、通路の近くにある夜間の歩行者用照明灯が先端部分しか見えていなかったのが、はっきりとわかるようにすることができた。

作業中
作業中

その後、樹木を丸く囲んだベンチの内側にある蔦が伸びすぎてしまい、蔦の葉が座る部分を占有しているので、ベンチに座れるよう、カマを使って刈り取った。そうこうしているうちに、予定の作業時間が終わりに近づいてきたので、刈り取った草木を取り纏め、袋に詰める作業となった。大きな布製の袋はすぐにいっぱいになり、ビニール袋も使って詰め込んだ。リヤカーで何度か運び出し、作業現場はすぐにすっきりとした。その作業の進め方でのリーダーの指示は的確であり、段取りよく進んだ仕事は気持ちよく終了した。自分たちの作業した部分を改めて見てみると、とても綺麗になった植栽等がとても晴れがましく、大いなる達成感を得ることができた。

他のエリアを担当した方々も西プラザ前の広場に集まり、無事に作業が終了したことを確認した旨の宣言があった。そしてその場に駆けつけた山内副学長(12月1日に学長就任予定)から御礼と挨拶があった。山内副学長は、他の会合出席等のため背広姿であり、「本日は作業に参加できないが、次回以降はキチンとした服装で参加したい」などと話された。

山内副学長の挨拶
山内副学長の挨拶

その後、福嶋顧問(東京農工大学大学院教授)の先導でキャンパスツアーが行われ、福嶋先生から、先日刊行された「一橋植樹会の歩み」に掲載されている座談会の‥植樹会の転換期を語る‥の中で語っているゼロ・エミッションとゾーニングのことなども具体的に説明していただき、とても勉強になった。

キャンパスツアー、ゼロ・エミッションの受け皿
キャンパスツアー、ゼロ・エミッションの受け皿

今後さらにたくさんのことを教えていただきたくとともに、広く多くの方々にもお聞きいただく機会を設ければ、もっとボランティアに参加する人も増えるのではないかと考えた。このような、とても充実したキャンパスツアーが終了して、冒頭に記した懇親会となった次第である。

さて、懇親会でのビールがうまかったこともあり、懇親会終了後、調子に乗って居酒屋に繰り出したところ、期せずして多くの先輩たちとご一緒となり、また話に花が咲き大いに盛り上がった。さすがに飲みすぎたようで、翌日は少し二日酔い気味であったのと、腕の筋肉がだるく感じられたが、作業後の心地よい疲れと美味しいお酒が睡眠薬代わりとなって熟睡できたことで、全く苦にはならなかった。

ところで、一つだけ反省しなければならないことがある。それは、懇親会が終了に近づいた時に、今日の感想文を小生に書くようにとの、お話をいただき一度はお断りしたのに、全く文才のないことを忘れ、お酒の勢いでお引き受けしまったことである。翌日になって、早速に丁寧な依頼のメールが届いていた。そこでお断りすることになれば、重ねて失礼になることと思い、このような拙文を書いた次第です。

最後になって恐縮ですが、今回の休日特別作業も含め、毎回の作業を円滑に行うための諸準備や、様々なお世話をいただいております植樹会の役員の皆様方に深く感謝し、心より御礼を申し上げますとともに、今後ともよろしくお願い申し上げます。