「一橋植樹会の活動に参加し始めて」昭和44年社卒 保坂証司

会社生活をリタイアした3年前から、国立のキャンパスを訪れる機会が増えたが、一昔前のキャンパスに較べて、随分と綺麗になっていると気がついたのは、いつ頃からだろう。一橋植樹会の活動がかなり貢献しているらしい。

植樹会という名前はかなり昔から聞いていたが、現在の活動は数年前、当時の石学長、農工大の福嶋先生や故人の岸田元会長などが尽力された復興(ルネサンス)を経て、それ以前の植樹会とは面目を一新したものであると、初めて参加した幹事会で田中政彦さんから伺った。植樹だけでなく、キャンパスの緑の保全・整備や清掃・美化の作業(下草刈り、枝打ち・剪定)が月1回のペースで続けられている。

私は在学中、ワンダーフォーゲル部と一橋祭運営委員会に所属していたが、ワンゲルのOB会か44同期会の折に、会費を払って植樹会員にはなったものの、実際の活動には参加出来ずにいた。会社リタイア後、2008年の植樹会総会に参加した際、44同期の鐘江健一郎さんからの勧誘でようやく昨年から作業活動に参加するようになった。私の作業活動など他の人の足手まといになるだけだが、それでも一汗かいた作業後の懇親会は人一倍楽しませてもらっている。

今年から幹事会にも参加させていただいているが、人生経験豊富な先輩諸氏のお話を伺うのは為になるし、学生理事の出席者と話したりすると、学生気分に戻ったりもする。楽しい時間だ。

私の郷里(長野県上田市)出身の一橋先輩で、理論社創業者の小宮山量平さんの自伝的小説「千曲川」(第4部まで理論社より刊行)の中に、戦前の国立キャンパスを描写した部分がある。(第2部 青春彷徨編80頁あたり)

「武蔵野の林の奥深く、聳え立つ数本の赤松の根方の陽溜まりで、いま大学のアカデミズムへの第1歩からの挫折感に打ちのめされていたぼくを、そっとなぐさめるように寄りそってくれたその人こそ、太田可夫先生であった。」

当時は今以上に武蔵野の森の雰囲気を残していたのだろう。そのようなキャンパスの緑の環境をずっと残していきたいものだ。

植樹会への44同期の関与はまだ少ないようだが、今年の総会には柳原和道 さんが参加してくれたし、7月16日の作業日(私は欠席だったが)には、ゼミ(都築忠七ゼミ)で一緒だった古明地康正さんが参加してくれたとのことで、参加者もだんだん増えてきている。鐘江さんと協力して、同期への呼び掛けを図っていこうと思っている。

44同期の皆さん、そろそろ自由な時間が増えているでしょう。植樹会作業への参加、楽しいですよ。

保坂理事と学生班