「箱根坐忘山荘での課外活動に参加して(7/14~7/15)」栗田 克彦 (昭41商)

縁あって植樹会に参加して我々昭和41年組は5年目。

今回の作業参加総数10名の内8名だった。 今回のミッションは元個人所有(故伊藤助成先輩ご遺族から如水会に寄贈された)の山荘(全体で600坪)の庭園の美化と正門から玄関までの両側の敷石に沿って植えられている灌木を刈り込み形を整えることだった。同期の仲間は皆一端の職人にでもなった如く真剣に長バサミを施して形を整えるべく努めた。 仕上がりは素人集団にしては上出来だった。

総指揮は国立での作業時と同様福嶋顧問にお願いした。二日目の朝二階で朝食を終えた我々に先生が「仕上げの作業は樹木の配置を見てどうしたら遠近感が出るか」作業の手順に付いて説明して下さった。 後方の木々を邪魔している前の木の枝を大胆に切るようにとの指示に従い、次々に切っていくと三層、四層に並んだ樹木が全て目に入って来て、完成時には誰の目にも遠近感が感じられ、庭が立体的に大きく見えた。 変身した庭は圧巻であった。 二日間拙い我々の作業であったが天国に居られる伊藤助成先輩に少しでも喜んで頂ければ有り難いと思いながら850メートルの山荘から下山した。貴重な体験ができた。