「一橋植樹会参加の記(5月17日)」42年会事務局:高原正靖(記)
42年会事務局:高原正靖(記)
3時間毎の天気予報では午後3時までが雨、しかも傘マークは全開。3時過ぎからは晴マーク、夜は星マークであった。幹事会の会議があるので10時半前に国立駅を降りる。国立駅から会議場所のロージナ茶房までは傘を差さずに済み、この分なら午後の作業は予定通り出来そうだ、天気予報が良い方へ狂ってくれたな!などと勝手な思いでいた。ところが会議が終わり1時少し前に職員集会所へ向かうが、土砂降りの雨。忽ちズボンも靴もびしょ濡れ。しばらく集会所にて中止にするか、開始時間を学生と同じ14:35にずらすか話題になっていたが、何と言う奇跡だろうか、何と言う強運のボランティア作業だろうか、天までもが味方してくれて、13:45には雨が上がり、雲一つない快晴に一瞬にして変わった。
参加OBは会議参加の8名を含め19名と少なかったが、ボランティア作業は39回連続して、雨などによる中止になったことのない快挙である。参加OBの中に、天候が急に回復したので、慌てて自宅より自転車を飛ばして参加された国立在住の先輩もおられた。しかし葉っぱは水分を含み、足元には水溜りがあるので、皆さん長靴、レインウエアなどの雨具に身を固め、ボランティア作業は予定通り定刻14時に開始された。
本日の作業場所は経済研究所の北側。下草、蔓草の除去。各人剪定鋏、鎌などを持って作業するが、雨に濡れた草はなかなか除去しずらい。そうこうしていると、草が大分乾いてきたので草刈機が導入された。3台がフル稼働。みるみる内に下草が刈り取られていく。さすが機械だ。草刈機を横目で見ながら、私は林の中へ。樹皮がコルク状で深く縦裂しているクヌギ(椚)には、良く見るとつる草がまるでアナコンダのように纏わり付いている。直径5センチもある蔓草が樹高10メートルはあろう椚のてっぺんで、新葉を満開にして謳歌している。放置しておくと、蔓草にいずれ締め付けられて椚は枯れてしまうと先輩から説明を受けた。鋸を持ち出し、蔓草を切る。切っただけでは心配なので10センチくらい上を切り空間を造る。しかしこの10センチが簡単に取れない。剪定鋏の刃先で突っついてやっと切り取る。アナコンダのような蔓草を退治できた。
鋸を持っていたので遠くの方から先輩に声をかけられ、北玄関脇のヤマグワ(山桑)を根元から切る。山桑の葉は蚕の餌となるため、成長が著しく早い。また切っても切ってもすぐに枝を伸ばす厄介物だ。山桑が除去されたので両側にあるアジサイ(紫陽花)は綺麗な花を咲かすことだろう。そんな頃、福嶋先生が登場。林の中で見つけたキンランを紹介すると、すぐさま「この枝を切って!」と私に。満開の花を付けたエゴの木だ。花は五弁で2-3センチの小さな白い花が下向きにびっしり。真ん中の黄色い蕊が印象的。そんなことはお構いなしに思い切って直径7-8センチの幹を伐採した。キンランは林の中で生育するが、多少の日当たりは必要とのこと。
その後また、福嶋先生の指示で桜や欅を切ったが、欅には往生した。佐藤くんと入れ替わり立ち代り交代して、15分くらいかかったのだろうか、10センチほどの幹を切り倒した。汗が噴出している。アル中かもしれないが手も震えている。息もあがっている。喉はカラカラ。しばらく放心状態。でも達成感でいっぱい。本日の作業はこれにて終了。
以上
注)全文は → http://old2.josuikai.net/nendokai/s42kai/aiko_syokujukai.htm