「作業参加の記(要約)」昭和42年会 事務局長 高原正靖
昭和42年会 事務局長 高原正靖
前回から2週間経過しての今回の開催であったが、木々はすっかり冬支度をしていた。あれほど金のうろこを纏ったかのように鮮やかな黄色で燃え立っていたイチョウが、丸裸となっていた。また、真っ赤に色づいていたモミジも葉を丸めていた。
本日の作業は落葉掃き。いつもの剪定鋏・草刈鎌を竹箒・熊手に持ち替えて、道路の落葉を熊手で寄せ集め、袋に入れて、リヤカーで運ぶ作業だ。作業現場に行くとクヌギ、ナラが大半の落ち葉の量がもの凄く、道路を覆いつくしている。僅かに人や自転車が通ったあとが細く続いていた。さっそく竹箒を持って落ち葉を道路の両側に掃き除ける。前夜の雨に濡れた落ち葉は掃きづらく、また重い。冬だというのに汗がしたたる。まるで雪掻きをしているようだ。
落葉のない太い道路が現れると、人間、欲が出るもので、次の新しい道路に挑戦する。情報処理センターに続く道は吹き溜まりのせいか、落葉が膨大。駐輪場では落葉に自転車が半分埋もれている。荷物かごにも落葉がいっぱい。でも落葉を片付けた後の道路を見やると達成感が感じ取れる。
今回はハーフタイムがないなぁなどと思っていたら、ホッケー場に続く道を学生が一人でやっているので、ヘルプして欲しいと要請された。行ってみると落ち葉が何層にも重なり合って、下の方は半ば腐葉土化している。雨に濡れ、自動車に押し潰された落葉は「掃く」というより「掘り起こす」という感じだ。どなたかが「この落葉は今年だけのものではないかもしれない。二、三年経っているだろう」などと言っておられた。さぞかし立派な腐葉土になることであろう。この道路も綺麗に片付けて本日の作業終了。
職員集会所への帰りがけに、市原ゼミ記念植樹の五葉松の前を通りかかると、当時は植え込みで銘石が隠れていたが、その植え込みが綺麗に剪定され銘石が顔を出していた。市原ゼミ関係者の皆さんなによりでした。また、市原ゼミの川村くんが奥さんから「自宅の庭掃除もしたことがないのに大学キャンパスの掃除に何故精を出すの」と聞かれて「男のロマン」と答えたと言っていた。確かに「男のロマン」を感じる。