【定例作業】2019年10月19日(土)第201回 定例作業 実施報告
作業日時
作業日 2019年10月19日(土)13:00~
集合場所 職員集会所
場所・作業
- 東キャンパス 硬式庭球部テニスコートと東プラザ、マーキュリータワー、東1号館の間の区域の西側半分及び周辺:雑草の刈り取り、ツタ性植物の除去、低不要木・枯れ木・枯れ枝の除去と清掃(午前中にテニスコートに掛かる枝落とし実行)
- 上記区域の東側半分における同様の作業
- 東キャンパス 東1号館の周囲:雑草の刈り取り、ツタ性植物の除去、ツツジの剪定、清掃
- 西キャンパス 磯野研究館周辺(南・北面の東側及び東面)と古典資料センター:雑草の刈り取り、ツタ性植物お除去
参加者
顧問(1名) | |||
田崎宣義(名誉教授) | |||
<一般41名> | |||
岸田加代(昭35家) | 國持重明(昭35経) | 杉山 守(昭35経) | 田中政彦(昭35経) |
籏野友夫(昭38経) | 中居紘一(昭38経) | 鈴木徹郎(昭39社) | 長谷川輝夫(昭39社) |
八藤南洋(昭40経) | 関戸康男(昭40社) | 津田正道(昭42商) | 徳永興亜(昭42商) |
福島清彦(昭42経) | 高原正靖(昭42社) | 大池 明(昭44商) | 後藤哲也(昭44商) |
柳原和道(昭44社) | 保坂証司(昭44社) | 谷中健治(昭45社) | 川崎勝晤(昭46経) |
小槙達男(昭46法) | 小山 明(昭46社) | 林 利治(昭47経) | 芦田 誠(昭47社) |
河村 進(昭49経) | 小山修(昭49法) | 須藤佳夫(昭50商) | 飯塚義則(昭50経) |
秦 哲也(昭50社) | 藤原義章(昭51商) | 伊藤孝雄(昭52法) | 蔵屋博文(昭53商) |
善宝俊文(昭53法) | 植田龍彦(昭60商) | 尾関 浩(昭63商) | 田所亮子(昭63経) |
岩崎利平(平01社) | 高橋真梧(平15商) | 瀬野公也(平30商) | 吉岡菜穂(平31商) |
石井信明(平31経) | |||
<団体参加5名> | |||
村川守中(商) | 三浦義樹(経) | 樋口文夫(法) | 阿部 豊(社) |
川波 順(社) | |||
<41年植樹会サークル5名> | |||
<学生121名> | |||
参加人員 168名 |
作業地図
2019年10月19日(土)13:00〜
藤原義章 (昭51商)
今年2回目の休日作業が行われた。今回は私にとって、特別なものだった。私の出身母体であるテニス部とのはじめての共同作業であったからだ。私は植樹会理事の一人として仲立ち役を買って出た。
テニス部は創部125年を誇り、ウィンブルドンでチルデンと対戦し、チルデンが転んだ時、柔らかな球を送り、立ち上がる余裕を与えたフェアプレー精神で有名な清水善造先輩をはじめ、往年の名手や、全日本、インカレで活躍する選手を輩出してきたが、近時は練習の厳しさとローラー掛けや、水撒きといった日常のコートキープが敬遠され、同好会の隆盛に反比例して部員が減少し、一時は廃部の危機にも瀕していた。OBOGの寄附でコートキープの必要のない国際的な公式戦にも使用されるハードコートに改修したこともきっかけとなり、最近になって部員が増え、今年は関東国公立大学選手権で男女ともに優勝する快挙を上げるところまで、復活してきた。部員を増やし、全員が勝利のために一つになることの難しさを痛感してきただけに、男子21名、女子17名、計38名の部員全員でコート周辺の環境整備をしたいという申し出は、とても嬉しいものであった。
しかし10月に入ると大型台風15号と19号の襲来に、日本列島は甚大な被害に見舞われ11日に予定していた臨時作業は中止、19日を逃すと共同作業はできないという状況のもと、実施は危ぶまれた。前日夕刻の天気予報は『夜から雨は強まり、大雨に注意。翌日9時頃には雨は上がる見込み』。雨の場合の座学も用意しつつ、実行するつもりで集合することになった。翌日は予報どおり9時過ぎに雨はやみ、午後の作業は無事実施された。翌週には豪雨で千葉に大きな被害が出るなど、ピンポイントでこの日雨が上がったのは、まさに奇跡であった。
作業はテニスコート付近の東キャンパス中心に行われた。テニスコートに面する東プラザには小平祭実行委員会の部室があり、その周囲の整備のため、小平祭実行委員会の学生も多く参加し、学生の参加者は121名に上った。普段の定例作業の場合、50名程度であることを考えると特筆すべき数である。学生も授業や部活があり、休日作業の方が出やすいということだろう。
東キャンパスは、私たちが学生の頃は、大学院、院生寮と丸池があるくらいで、アカマツやヤマザクラをはじめ、雑木が自生し、卒業生の植樹もあり、武蔵野の自然が残る落ち着いたたたずまいを呈していた。校門からテニスコートに行く道はササやススキの中を車一台通るのがやっとくらいの砂利道だったのを覚えている。いまや、多くの建物や施設が立ち並び、それらは舗装された路でつながれ、多くの学生でにぎわっている。テニスコートの北側の今回作業したスペースは、放置自転車のたまり場であった。自転車が整理された後も、古い立て看板や古ボールなどが散乱し、切枝や刈取り草の一時集積場所になっている場所は屑材の山をツルが覆っている。繁茂した夏草やツル草は植樹会の刈払機と先輩、学生の共同作業できれいになった。
植樹会の創設に尽力された故増田四郎先生が荒廃した大学校内を見て、武蔵野の緑を守ることと、自分たちの学問の場を美しく保つ気持ちを訴えられた姿が彷彿される。作業後の交流会でテニス部OB会々会長牧村さん(昭54)が言っていたように、こうした共同作業が今後も定着してゆくことが望まれる。
以上