「植樹会との出会い」竹澤京介(平7経)
竹澤京介(平7経)
平成十五年三月二十七日。自分にとって転機となる今の植樹会会長代行田中さんとの出会いの日です。
この日経済懇談会に出席。隣の初老とおぼしき方が自分に声をかけてくださった。それが田中さんでした。これが契機でその後ご自宅にも招いていただき、メタセコイヤの映える立派なお庭を見せて頂き感動したことを想いだします。この頃、田中さんは植樹会を「国立キャンパスの緑の手入れをする会」に甦らせようと奮闘されていたのです。そして 翌年僕は国立キャンパスの作業に初参加しました。鬱蒼とした森。暑くてしんどい日中。回りの人はほとんど引退されたOBの方々だという。すごいことだなと思った。こんなに人が集まるなんて。後に先輩方とお酒を飲みながらお話を聞いてなんだか嬉しかった。「いやオレは草刈りなんて興味もないのに田中にさそわれて仕様がなく…。でもってやっているうちになんだかおもしろくなって」。やはりこういうノリが素敵である。
作業日には東京農工大の福嶋司先生が長靴をはいてひょっこり現われる。的確な指導と植生についての楽しいお話をして下さる。本当に興味深い。また植樹会で二人の“森林インストラクター”と出会った。二人に触発され自分も資格を取りたい。勉強を始めるきっかけとなる。
私は一橋に入学後、体育会ワンゲル部に入部した。全く自然や環境に関心のなかった自分が、ツライ山登りを続けるうちに、自然の厳しさと、その近くに住んでいる人たちの暮らしに関心を持ちはじめ、環境経済学の寺西俊一先生のゼミで『林業と過疎』をテーマに卒論を書いた。自分のように無関心な人間でも環境を考えるようになった。“身近に緑に触れ続けられるような活動”にいつかは関わりたい。具体的にはなんだろう?ペンションでも経営して小中学生に来てもらう?分からないけどいつかは何かしたいという思いである。
私は「平成卒業生の会」ゼロからの立ち上げにかかわった。田中さんの苦労話は参考になりました。今は両会とも名幹事団のもと元気に飛び立っています。
同窓会を通じ年代関係なく色々な人達とできるご縁はいいものです。植樹会も作業そのものは、夏は暑いし冬は寒いし刈っても刈っても生えてきて自然は容赦ないけど、なんだかいいなと思います。玉手箱みたいなショクジュ会です!