この日、久しぶりの青空が広がっていました。西キャンパスの中央に陣取る梅(白加賀)がほぼ満開となっていました。この梅は幹や枝振りからいっても相当の古樹で、うねるような太い幹が特徴的です。
この梅の古樹は2年前の雪で大きなダメージを受けています。太い枝が折れ落ち、中心部が裂け、傾きました。急いで修復の処置が施されました。倒れた枝を6本の支柱で支え、二つに裂けた幹を合わせて結わきつけ、布で巻いて元の姿に一応戻しました。
これから開花ということで、たくさんの花芽をつけていました。果たして開花してくれるのか、心配をよそに、その年も立派に花を咲かせてくれました。それから2年、今年も見事に花を咲かせています。
この白梅は大きな花の形や幹、枝振りから、おそらく白加賀だと思われます。西キャンパスの中で屈曲した枝振りがよく、時計台に兼松講堂によくマッチし、早春のキャンパス風景では重要な存在です。
西テラス前の広場横の白梅(白加賀と思われます)は樹木全体の花をつけました。よほど陽当たりに恵まれているのでしょう、この梅の木1本で、あたりを華やかな雰囲気にしています。
樹形は扇形に広がり、樹高も10メートルはありそうです。樹勢は旺盛です。大事にしたい花木です。
東キャンパスの紅梅は、今年はどうでしょうか。紅梅は東一号館前の丸池の庭園にあります。
東キャンパスの紅梅は健在でした。丸池の紅梅(八重寒紅)は今年もキャンパスに彩を添えてくれています。梅のありがたみを感じる早春の風景です。
この紅梅もかなりの樹齢を重ねてきたと思われます。ここ数年樹勢が衰え、花の咲き具合もかつての勢いがありませんでした。そこで老朽部など剪定を施されてきましたが、その効があったようです。
この紅梅は花の形、メシベが2,3本ある花もあるので、「八重寒紅」と思われます。優しい花姿で、早春のキャンパスに春の香りを漂わせています。