初夏から梅雨へ、サツキを前景とした時計台の風景はなんとも懐かしい風景です。サツキをはじめツツジのなかまはキャンパスにかなり植栽されています。ところが根元に雑草が生えたり、蔓草に巻きつけられたりして、勢いがなくなっていました。植樹会の作業で蔓草を抜くなどしたので見た目もだいぶきれいになっています。
西キャンパスを巡ります。丸便横のスダジイ並木が、いい感じの緑陰をつくっていました。離れて樹冠を眺めると、黄色に覆われこんもりとしています。
再び近づいてみると黄色い雄花が覆っていました。スダジイは虫媒花で虫寄せに青臭い匂いを発散しています。蜜も用意しているので、一昔前はスダジイの花は重要な蜜源でした。この時期、樹木の旺盛な生命活動を感じさせます。
雑木林の樹木、エゴノキが枝からたくさんの花を垂らしています。清楚で美しく、雰囲気のある花です。武蔵野でもたくさんの雑木林が放置され、エゴノキは減少しています。キャンパスでエゴノキの花を見られるのは嬉しいことです。
岸田ロードを歩くと、この時期おなじみのノイバラが挨拶をしてくれます。野に咲く樹木の花が輝いています。
事務棟横のナツミカンの花が咲いています。秋にたくさんの果実を実らせ、旗野前会長がこれを使ってマーマレードをつくり、交流会で振る舞ってくれます。今年もたくさんの花を咲かせていますので、豊作でしょう。それにしてもこの時期咲く木花は白い花が多いな思います。
兼松講堂横で紅い花を咲かせている木がありました。クロマツの雌花をつけています。意外と美しい。キャンパスで様々な花に出会え、元気になっていったような気がしてきました。
西キャンパスを出て、植樹会の総会場、佐野書院に再び向かいます。樹木の気が降り注ぐ歩道を歩きます。緑が次第に濃くなっているのが実感できます。