この季節、キャンパスはイチョウの黄葉が敷き詰められます。厳しい冬の季節を迎えるというのに、何とも温かい風景です。矢野二郎像の立つ庭園ではこの頃、黄葉の絨毯の上で遊ぶ子供たちの姿が見られます。
キャンパスを巡るとやはり冬が来ていました。雑木林ゾーンはすっかり冬景色で寒々としていました。陸上競技場横のモミジバスズカケノキ(プラタナス)の大木は大きな葉をすっかり枯らしています。この時期、単調な枯れ草色が広がり、季節の躍動感が乏しくなります。
それでも歩けば彩りがあります。先月から咲き始めたカンツバキ(寒椿)です。陸上競技場の東側にはかなり広い面をカンツバキが植えられていて、初冬のこの時期ほぼ満開状態となります。2月まで咲き続け、タチカンツバキ、ヤブツバキと冬の時期にバトンタッチするように貴重な彩りを添えてくれます。
葉が落ちたこの時期、手を入れてなかった所のブッシュが露わに見えてきます。植樹会の作業はブッシュの除去がメインの作業になります。この日、草刈り機を総動員して、ブッシュを取り払いました。冬はキャンパスの風景をすっきりさせるための格好の季節といえます。
学生たちが管理する「くにたちのお花ばたけ」では冬でも咲く草花を植栽します。枯草色の風景に彩りを添えるため、学生たちもがんばっていました。
佐藤征男(記)
写真:施設課 坪谷英樹、佐藤征男