追悼文「田中政彦さんを偲んで」 籏野友夫様(昭38経)

(昭和38年卒)  籏野友夫

田中さんとは一橋植樹会入会時からご縁がありました。田中さんの同級生で親友だった私の会社の先輩から植樹会入会を勧められたのです。2005年6月に現役を引退した後、11月に入会しました。田中さんにはそれ以来何かにつけ色々とお世話になりました。
昭和35年卒で同期生の岸田さんと田中さんは新生植樹会の立ち上げに努力されました。
惜しくも病に倒れた岸田会長の後を受けて、田中さんは会長代行として月例作業などを先頭に立って実施し、まさしく新生植樹会を軌道に乗せた功労者です。

2011年から3年間、私も植樹会の会長を務めましたが、その間多くの先輩や同期生そして後輩に支えられました。特に田中さんや同期の国持さんには適切なアドバイス・ご指導をいただきました。また植樹会の活動と同時に、毎回作業後の飲み会に同席し、福嶋先生や筒井先生ほかの皆さんも加わりお酒と歓談を楽しませていただきました。

田中さんは素晴らしい自宅の庭づくりに精を出されていましたが、私も自宅の庭いじりが趣味でしたので、何度かお互いの庭を見学しあったりもしました。2011年秋に、奥様のために作られた音楽ホールのオープニングセレモニーに、植樹会メンバー15名ほどで
伺い、奥様のピアノと田中さんのハーモニカ演奏を聴き、きれいなお庭を拝見したのを鮮明に思い出します。

もう1つ思い出に残るのは、自然薯堀や寒ブリ大会などの作業後のイベントの際、料理の手伝いに田中さんを見習い女房を同伴するようになったことです。岸田夫人、国持夫人や佐藤夫人も加わり作業後の交流会のサポートグループができ、長い間学生たちの世話役として活躍しました。
田中さんと最後にお会いしたのは、昨年の3月でした。その後、奥様とのLINEによる情報交換では、今年の初めにがんの手術をなさり、散歩や庭いじりも少しはできるようになったとお聞きしていましたが、この度悲しい訃報に接することになり無念です。
ここに改めて生前のご厚誼に感謝し、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。