2024年 年頭のご挨拶

一橋植樹会会長 飯塚義則(昭50経)

新年おめでとうございます。一橋植樹会会員の皆様におかれましては、新年を心新たに迎えられたことと存じます。これまでの皆様の温かいご協力とご支援に心より感謝し、お礼申しあげます。

さて、昨年は3年に及んだコロナ禍があけ、漸く月次の定例活動も再開できた、また一橋植樹会にとっては創立50周年、新生植樹会発足後20周年の節目となった年でした。そのような中、大学とも協力しつつ、記念事業としてひょうたん池の清掃や周囲の整備を行う一方、定例作業、学生達との共同作業、植樹会員有志による作業などを通じて学内の緑の保全と環境整備を実施してまいりました。

新しい年を迎えるにあたり改めて感じることは、大学構内の広範囲におよぶ緑地は国立市内唯一の、また都市空間の中にあって掛け替えのない貴重な存在であるということです。その緑は多くの先人達のご尽力により保全、育成されてきたもので、そのためには今後も不断の人為の介入を要するものと考えます。この点を踏まえ、私達は、中長期的視点に立ち現実に即応した活動をしてまいりたいと思います。

来年は「一橋大学国立キャンパス緑地基本計画」の10年毎のレビューの年を迎えます。今年はその準備の年でもあり、現在直面しつつある諸課題を整理し、将来に向けての処方箋作りを考える年であると考えています。目先の課題としては、地球規模の温暖化の影響を受けた草本、蔓、灌木類の急速な生長と増加や外来植物の侵入ヘの対応、不要木の除伐や樹木の剪定などや景観維持のための措置があります。貴重な在来植物の保護育成も必要です。中長期的には、武蔵野の森の代表的樹種であるアカマツやコナラ、クヌギなどに加えサクラの老齢化が進み、学内の樹木の円滑な世代交代も考えなければなりません。植生の遷移の問題も同様です。多くの課題が存在します。

これらの諸々の課題への取組には、植物の特性や生活サイクルを理解した科学的アプローチが必要です。大学との間の実のある対話と連携もその極めて大切な要素です。また、複雑化、多様化する環境変化もそうです。現在の努力が結実するには、数十年単位の長い時間を要するものも少なくありません。私達は多くの要因に影響を受けつつ活動しております。是非とも皆様のお力をお借りして一歩一歩前進をしてまいりたいと考えております。末永い会員の皆様のご協力、ご支援をお願いし、年頭の挨拶とさせていただきます。