一橋植樹会トピックス 2023年12月号

12月15日(金) 第212回定例作業実施報告

直前には降雨予報も出ていた寒い日でしたが、降られることも無く、福嶋顧問、卒業生32名、学生46名の計79名の皆さんによる今年最後の定例作業を当初の予定通り無事終えることができました。

作業は4班に分かれ、1班はくにたちのお花畑横の月桂樹の剪定枝のゴミ集積場所への移送を行い、2班、3班は前週の臨時作業で刈り取った岸田ロード北側の雑草や灌木の収集と搬送を行いました。4班は岸田ロード南側の雑草や灌木の刈取作業とともに空手道場と如意団道場前のススキ、カラムシ等の刈取、除去と刈ったゴミの搬送作業を並行して行いました。 1~3班は担当区域の作業終了後、4班に合流し、協力して整備作業に取り組みました。残った作業は12月22日の臨時作業で対応します。 また、くにたちのお花畑では学生3名も参加してチューリップの球根の植え付け作業が行われました。来年の春が楽しみです。

作業後は東プラザにて交流会が開催されました。皆さま、ご参加ありがとうございました。

今回定例作業に初参加された吉田元永さん(昭60法)から次の感想文をいただきました。ご寄稿ありがとうございました。

植樹会作業ボランティアに初参加しました

昭和60年法卒 吉田 元永

以前から植樹会の活動には関心があり、如水會々報の植樹会通信には欠かさず目を通しておりました。このたび、定例作業には会員でなくても「作業ボランティア」として参加でき、12/15(金)の定例作業後はコロナ明けで久々に学生も交えた交流会が開催されると知り、会社に午後半休を申請して参加しました。昨年11月に定年で嘱託となり、3年余り在宅勤務が続いて運動不足になっていることも参加を後押ししました。

私は一昨年11月に東京都港湾局が募集した海の森公園ボランティアも参加しています。

 ▶ 海の森公園ボランティアの募集について|観光レジャー|東京都港湾局公式ホームページ (tokyo.lg.jp)

都立海の森公園は、江東区のゴミ埋立地に2008年以降、都民との協働で24万本のどんぐり等の苗を植樹して、緑豊かな森を再生したものです。ゲートブリッジを望み、東京オリンピックのカヌー等の競技が行われた水上競技場の近くで、馬術競技のクロスカントリーも開催されました。

私は現在、第2・第4土曜日に、港湾局のヘルメットをかぶって剪定鋏、鋸、鎌を腰に下げ時には大鎌をふるって、すっかり生い茂った森の枝打ち・間伐・草刈りなどの育樹作業を行っています。(毎回、約20名のボランティアが参加)
海の森公園は、来年度末の正式開園を目指して鋭意整備中の段階で、普段は一般の方は立ち入りができませんが、特別公開やイベント開催時には入れます。直近では、24年3月中~下旬にイベントが予定されていると聞いています。詳しくは下記HPに掲載されますのでご覧ください。

 ▶ 海の森公園|観光レジャー|東京都港湾局公式ホームページ (tokyo.lg.jp)

植樹会の定例作業は、一橋祭・小平祭を中心とした学生諸君も多数参加され、素晴らしい速さで作業が進むのに感動しました。
定年になったとはいえ、まだ嘱託として月~金フルタイムで勤務している身ですので、毎週平日に実施される植樹会作業に参加することはまだ難しいですが、月1回の定例作業日に午後半休が取れる場合には、なるべく顔を出したいと思っています。
今後とも、よろしくお願いします。



定例作業参加者:⦅参加者総数79名⦆

区分人数名前
顧問1名福嶋 司(名誉教授)
卒業生一般22名岸田加代(昭35家)、関戸康男(昭40社)、津田正道(昭42商)、徳永興亜(昭42商)、福島清彦(昭42経)、
高原正靖(昭42社)、湯川敏雄(昭42社)、谷中健治(昭45社)、小槙達男(昭46法)、河村 進(昭49経)、
小山 修(昭49法)、須藤佳夫(昭50商)、飯塚義則(昭50経)、秦 哲也 (昭50社)、井田武雄(昭51商)、
山田 務(昭51経)、村上 仁 (昭52法)、善宝俊文(昭53法)、柚木良宣(昭59経)、吉田元永(昭60法)、
古橋浩人(昭61経)
団体10名夏目恭宏(商)、村川守中(商)、江口清象(経)、三浦義樹(経)、関野 衛(経)、水野健吉(経)、
山口篤一(経)、樋口文夫(法)、阿部豊(社)、豊田雅孝(社)
<41年植樹会サークル10名>
学生46名

共同作業と臨時作業の詳細については、作業班ホームページ「2023年12月の作業」をご参照ください。
リンク「作業班ホームページ「2023年12月の作業」へ移動する

11月29日(水) 陸上競技部との共同作業

この日は 38名の現役部員と14名の卒業生(植樹会)による陸上競技場周縁部の雑草の刈り込み、灌木の除去、植込み(ツツジ、サツキ)の剪定を行いました。

作業に参加された石川智己さん(経済学部 3年)から次の感想文をご寄稿いただきました。ありがとうございます。

感想文 石川智己 (経済学部 3年)

11月29日(水)、植樹会の先輩方のご指導のもと、陸上競技部のグラウンド周囲の雑草の刈り込みを共
同で実施致しました。午前から15時頃までの長時間にわたる作業でしたが、気温10度を下回るような寒さの中、OBの方含め、80歳前後の大先輩にもご参加を賜りました。この寒い中でのご厚意とご協力に、心から感謝申し上げます。

おかげさまで作業の結果として、グラウンドのタータン周辺数メートルに生い茂る雑草や蔓の刈り込みを1周全て行うことができました。植樹会の先輩方に多くの刈払い機で一斉に刈り込みを行っていただき、我々学生はリヤカーを用いてそれらの刈り草を集めて運びました。私たち自身も今秋、タータンに飛び出している雑草の処理を部員で協力しながら行いましたが、先輩方のお力添えなしには、このような作業はできませんでした。6月に続き、充実した機具を用いた大規模な共同作業の機会を頂き、重ねて御礼申し上げます。

また、私たちは5年に1度行われるグラウンドの公認検定を来春に控えており、その本番が来春にやって参ります。その審査には、グラウンドの芝や周辺の雑草の維持管理についてもチェックされます。そこに向けても、今回の作業を通して万全な準備をすることができたと考えております。一方で、今回のように植樹会の先輩方に頼るだけではなく、草木が繁茂する前に定期的な維持管理を自分達の手でしっかりやっていくことが大切だと改めて感じました。

最後に、先日11月4日(土)に如水会館で開催された陸上競技部の100周年記念式典に現役部員として参加させていただきました。そこで発行された100周年史を拝見し、当グラウンドが土からタータンになった経緯や困難、思い、そして公認を維持してきた背景や苦労などを知ることができました。私たちは、先輩方が築いてこられた歴史に触れ、その想いを受け継ぐことの重みと誇りを感じました。公認の更新に向けて、グラウンドの維持管理に全力で取り組んでまいります。改めて、今回作業にご協力頂いた植樹会の先輩方に、心より深謝申し上げます。

12月1日(金)ラグビー部、男女ラクロス部との共同作業

学生110名とラグビー部OB2名、そして一橋植樹会(卒業生)9名により、ラグビー場フェンス内の雑草、灌木の除去、ツル類の除去。ラグビー部部室周辺の清掃、雑草・灌木の除去、トロジャン内やラクロス部部室周辺の雑草、灌木の除去等を行いました。

また、今回は男子ラクロス部の部員2名から次の感想文をいただきました。ご寄稿ありがとうございました。

感想文 戸丸 光(商学部 3年)

男子ラクロス部3年の戸丸光です。

先日、男子ラクロス部はラグビー場の草刈りに参加しました。植樹会さんは日々キャンパスの緑化推進、環境整備・保全のために活動されていて、感謝しても感謝しきれません。美しい一橋大学の緑を守る素敵な活動に僕達男子ラクロス部もお手伝いさせていただけてとても光栄です。雑草を刈ったり、つたをとったり、それを移動させたりなど力仕事が多く、いい汗をかきました!途中休憩を挟みながら、この日の作業を無事終えることが出来ました!

ラクロス部は今年で33周年を迎えますが、まだまだラクロス自体がマイナースポーツであり、知名度が低いので、このような機会にラクロスについて少しでも関心を持っていただけるようになれば幸いです。一橋大学男子ラクロス部SERPENTSは今後もこうしたボランティア活動に積極的に参加していきたいと思っております。

また、今回の植樹会活動に参加したラグビー部、女子ラクロス部と共に目標に向けて邁進し、ラグビー場から一橋大学や国立市を盛り上げていければと思います。今後とも男子ラクロス部をよろしくお願いいたします。

感想文 小山昌英(法学部 3年)

男子ラクロス部3年の小山昌英です。

先日はラグビー場の草刈りの手伝いをさせていただくという、本当に貴重な体験をありがとうございました。

私たち男子ラクロス部は長らくラグビー場を使わせていただいていましたが、普段から部員の中で、こんなに綺麗なグラウンド他大学に行ってもそうそうないぞ、という様な話が出ていたくらいラグビー場の使いやすさ、景観の良さは、お借りしているグラウンドではあるものの、他大学に対しての自慢でした。また、自分は都合により、前回の草刈りには参加できていないため、今回初参加となりましたが、ラグビー場の使いやすさ、景観の良さは当たり前にあるものではなく植樹会の方々、ラグビー部の方々の大変な作業があってこそのものだと改めて感じることができ、自分も今回草刈りに参加したことで、その働きの一端を担うことができたことに喜びを感じています。これからも、男子ラクロス部全体で植樹会のみなさまのお手伝いをさせていただけると嬉しいです。本当にありがとうございました。

共同作業と臨時作業の詳細については、作業班ホームページ「2023年12月の作業」をご参照ください。
リンク「作業班ホームページ「2023年12月の作業」へ移動する

臨時作業

12月8日(金)

岸田ロード両側の雑草の刈り込み、灌木の除去、くにたちのお花畑の横のゲッケイジュの剪定等を行いました。

12月22日(金)

空手道場、如意団道場前のススキゾーンの刈り込みを行いました。また、ひょうたん池南側の刈取ゴミの処分やくにたちのお花畑の横のゲッケイジュの剪定などを行いました。

上記共同作業、臨時作業参加者:関戸(40社)、津田(42商)、高原(42社)、湯川(42社)、後藤(44商)、谷中(45社)、小槙(46法)、河村(49経)、小山(修)(49法)、山口(49法)、須藤(50商)、飯塚(50経)、加地(50経)、木田(50社)、井田(51商)、藤原(潤)(51法)、村上(52法)、善宝(俊)(53法)、蔵屋(53商)

共同作業と臨時作業の詳細については、作業班ホームページ「2023年12月の作業」をご参照ください。
リンク「作業班ホームページ「2023年12月の作業」へ移動する

12月9日(土)学外研修

今回の学外研修では初冬の加住丘陵と滝山城趾を含む都立滝山自然公園を訪れました。

風もなく穏やかな晴天に恵まれ、朝9時過ぎに総勢17名が拝島駅改札口に集合し、路線バスで多摩川を越え、秋川を渡ったところで下車し、先ずは高月城址へと向かいました。
ご同行いただいた福嶋先生(東京農工大学名誉教授、一橋植樹会顧問)のご説明ではこの丘陵は70万年前に隆起してできたとのことで、登坂途中では大学構内では見かけない丘陵地の植物について解説いただきながらの散策でした。丘陵のところどころで季節外れの花をつけていたヤマツツジ、黄葉したコアジサイ、アラカシ、アオハダ、牛の鼻輪にしたというカマツカなどが印象的でした。
下山後は東側の麓の圓通寺を訪れましたが、本堂は終戦直前に米軍の爆撃で焼失し、昭和58年に再建された由、戦争の爪痕を物語っています。

その後、稲刈りも終わった周囲の水田を横目に秋川と多摩川の合流点付近の土手を南に歩き、滝山城址へと向かいました。合流点付近の河川敷には広い竹林が広がっており、福嶋先生から「これは護岸のために人工的に植えられたもので、各地に見られます」とのご説明で、少し歩くと海岸でよく見かけるテトラボッドが整然と並んでおり、改めてご説明に納得した次第でした。

滝山城址は平成29年に続日本の名城100選に選定されたとのことですが、本丸址、中の丸址、二の丸址、三の丸址、家臣屋敷址や大規模な空堀など、予想以上の規模と素晴らしさでした。ここで昼食休憩を取った後、深い空堀の縁を歩き、刑部屋敷跡にて黄葉・紅葉の仕組みについて福嶋先生からご説明いただきました。
気温が下がると落葉の準備として、葉の根元と枝の間に吸い上げた水や葉っぱの養分の行き来を減らす「離層」ができ、クロロフィルの分解が先に進むことにより、残ったカロチノイド(黄色)が目立ったり、アントシアニン(赤色)が形成されたりで色が変わるとのこと。

尾根伝いの遊歩道の両側には植樹された多数のサクラの木が見られ、春先にはさぞかし見応えのある景色になるのではと想像させられました。その後稜線を少し歩き過ぎて国道16号に出ましたが、最後の目的地である少林寺(曹洞宗)を訪れ、八王子駅までバスで戻ってこの日の研修を終了しました。

なお、如水会会報2月号の植樹会通信に加地俊彦さん(昭50・経)の学外研修寄稿文が掲載されますので、皆さま是非ご一読ください。

(村上 仁・昭52法)

11月24日(金)~26日(日)一橋祭での「森のクラフト教室」開催報告

昨年の一橋祭で4年ぶりに復活開催した「森のクラフト教室」の反省を踏まえ、今年は早め、かつ入念な準備を行い、一橋祭の3日間を通じて大勢の皆さまに作品の制作と展示品の鑑賞を楽しんでいただきました。

今年は西プラザの生協食堂を使用できたことから、昨年よりも広い作業スペースや待機スペースが確保できたので、ご来場いただいた方々の流れや入れ替わりといった運営面もかなり改善されました。

今回も佐藤征男さん(昭42経)、筒井先生(一橋植樹会顧問)、そして佐藤さんにご紹介いただいたインストラクターの並木様、永田様、本当にありがとうございました。
また、「チーム・森のクラフト教室」として活動いただいた学生理事の皆さん、お疲れさまでした。
最後にお越しいただきました卒業生の皆さまとそのご家族の皆さまに深謝いたします。(美味しい差し入れもありがとうございました。)

今回、「チーム・森のクラフト教室」の中心となって活動いただいた学生理事・渡邉 翔太さん(商学部4年)から次の寄稿文をいただきました。ありがとうございます。

寄稿文(一橋祭を終えて)

学生理事・渡邉 翔太さん(商学部4年)

11月24,25,26日の三日間、一橋祭が開催されました。一橋植樹会は『森のクラフト教室』という企画で参加させていただきました。昨年復活を遂げた企画をさらにパワーアップした形で今年も開催することができました。

この『森のクラフト教室』では大学内で取れる植物を用いて、作品づくりを体験し、それを通じて大学の自然の豊かさを体感してもらうことを目標にしています。昨年大好評であったリースはさらに数を増やし、レーザー加工を用いた校章や文字の入った木材プレートを用意して、より多くの参加者の要望に応えられるよう準備を進めてまいりました。その成果もあり、三日間で老若男女問わず500名近い方に作品作りに参加していただけました。

本来、普段の清掃作業の中でゴミとして処分されるクズのツタやドングリが綺麗なリースや作品になります。大人も子どもも関係なく、それを満足げに持って帰られる様子に幸せをおすそ分けしてもらいました。子どもがやりたいと始めたはずが、保護者の方が夢中になって作業をする姿は特に印象的で、せっせとドングリを拾い、竹を割り、リースを編んだ甲斐があったなと思わされました。

コロナ禍から始まった私の学生生活はキャンパスに行くことすらも制限された状態で多く過ごしました。それが徐々に緩和され、大学の景色に慣れ親しんできた今、また新鮮さを取り戻しています。大学の建物だけでなく自然にも目が行くようになったのです。「あの花綺麗だな、なんの花だろう」「あそこの雑草伸びてきたな」「この葉っぱ材料に使えるかも」歩くたびにキャンパスの変化に気づき、発見であふれています。

そういった発見をもっと学生はもちろん多くの方々にしていただきたいと思っています。大学内の自然に興味を持ってもらい、もっとこの大学を好きになってもらう、そのささいなきっかけの一つになれるようこれからも『森のクラフト教室』を企画していくつもりです。

来年もまたこの自然あふれる大学でみなさまとお会いできるのを楽しみにしております。来てくださった方々は改めてありがとうございました。

くにたちのお花畑の近況と整備

コスモスやその周りを囲んでいた花は全て整理され、中央部にはチューリップの球根が植えられ、その周りにはパンジーが植えられました。バラは寒さに負けず咲いています、西プラザ側のネモフィラは順調に育っており、こちらも来年の春が楽しみです。

アカマツ基金へのご寄付

今月の報告はございません。


一橋植樹会へのご寄付

今月の報告はございません


会員訃報

今月判明したご訃報を取り纏め報告いたします。謹んでご冥福をお祈りいたします。

渡辺 靖夫(昭38・商) 2023年11月25日ご逝去
松島 誠 (昭39・商) 2023年9月22日ご逝去
上田 陽一(昭50・商) 2023年7月18日ご逝去


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