会員ご訃報(10月)

今月判明したご訃報を取り纏め報告いたします。謹んでご冥福をお祈りいたします。

稲次 哲郎(S34・法) 2022年4月22日ご逝去
山下  恒(S39・経) 2022年7月9日ご逝去
柳原 和道(S44・社) 2022年10月9日ご逝去

  
先月ご逝去された國持重明さんの追悼文を掲載いたします。改めてご冥福をお祈りいたします。

国持重明さんのご逝去を悼み

病気治療中のところ、去る9月13日に薬石効なく永眠されました。

昭和35年経済学部を卒業され、三井物産に入社。仕事を終えて植樹会に入会されました。当時の岸田登会長(新生植樹会初代会長)とは、同期入社の友人であり、緑の維持という植樹会の目的に賛同し植樹会員となりました。私は同じ物産の5年後輩になりますが、岸田会長とは物産の後の会社で一緒に経営に携わりその後継となった経緯からして植樹会入会は必然でした。

国持さんは新生植樹会創立からまもなくの入会で、今日まで約20年間植樹会会員として活動に積極的に参加しました。役員にも選任され、会員の管理、又、学生担当の役員で学生の管理や学生との交流も進めました。

作業への参加も積極的で、ほぼ皆勤だったと承知しています。コロナ禍前の通常作業では最高年齢での参加ではなかったかと思います。
刈り払い機の操作に習熟し、刈り払い機での雑草刈り取りに専念していました。雑草の中で一人黙々と刈り払い機を操っている後ろ姿が、私には忘れがたい映像として残っています。5年先輩がこのように元気いっぱいで作業に勤む姿を見るにつけ、自分も国持さんの年までなんとか頑張りたいとの想いを強く持っていました。ときにはご夫婦で参加され、奥様は岸田夫人と共に作業後の懇親会の準備や片付けの裏方の仕事を担ってくれました。元アスリートの奥様は男性の代わりに準備体操の指導をすることもありました。

お酒が好きで、特に日本酒を好んでいました。福嶋先生と私との酒席は多く、酒席でも平生と変わらず泰然自若としてお酒を楽しんでいました。
作業後の懇親会では学生を含め若い人達と好んで会話し、議論をしていたのが心に残ります。極めて母校愛の強い方でした。植樹会活動しかり、学生の部活への支援応援然りです。

3月31日、まさに桜満開の時、国持さん、西村さんと私でキャンパスを訪れ植樹会の特別作業を見学し、津田さんの案内でキャンパスを一周、特に新たに整備された東校舎をご覧になり深く感動していたのが心に残りました。
これが国持さんが長年に亘り力を注いだキャンパスの緑を見る最後となりました。

国持さん、やすらかにお休み下さい。

八藤南洋 (昭和40年経済学部卒)