「耳を傾ける」
日々の寒さの中にも、春の気配を感じる今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか。昨年度より学生理事を務めさせて頂いております、商学部4年の中村優佑と申します。
さて、連日ニュースでは新型コロナウイルスに関する報道が大部分を占めています。未だ解明されていない部分も多く、専門家の方によっても見解が異なっており、どの情報を信じれば良いのか非常に悩まされます。
そこで、人間とは(自分だけかもしれませんが)不思議なもので、自分にとって都合の良い情報を無意識の内に信じようとしてしまっているということを感じます。実際、中国武漢市やダイヤモンドプリンセス号での感染の拡大を見て、日本でも急激に拡大してしまうのではないかという大きな不安感に駆られますが、心のどこかでは「日本は大丈夫」や「自分は感染しない」と考えてしまっている部分があります。
このことは心理学的にも言われており、人間は自らの経験を最も重要視するとのことです。思い込みや先入観を防ぐには、人間は思い込みを避けるのが難しいということを理解することが大切だそうです。
今後社会に出ていくにあたり、様々なアドバイス等を頂くことが多くあると思います。そうした際には、自分にとって都合の良いことばかりではなく、都合の悪い事にもしっかりと耳を傾けることができる人間にならなければいけないと感じます。