【寄稿文】一橋大学 中野学長から第50回一橋植樹会総会にお寄せいただいたメッセージ
2023年、一橋植樹会は創立50周年を迎え、また、新生一橋植樹会として創立20周年を迎えました。この機会に改めて、会員の皆様、特別会員・顧問の福嶋司先生はじめご協力いただいてきた皆様に、一橋大学キャンパスの緑化推進、環境整備・保全に対する御支援に深く感謝申し上げますとともに、その活動をとおして環境保全の精神を養い、環境問題解決への取り組みを推進していくという目標に向けて、一橋大学が一橋植樹会とともに歩んでいくことを誓いたいと思います。
卒業生、現役学生、教職員が集い定例作業に取り組む一橋植樹会の姿は、一橋大学にとって欠かすことのできない営みの風景です。コロナ禍によりこの営みを一時中断せざるを得なかったことは極めて残念でしたが、2022年度には、社会経済活動の復旧が模索されるなか、一橋大学でも11月にはキャンパス入構規制を解除して、市民の皆さんが散歩したり、子供を遊ばせたりする風景が戻って参りました。そして、まさに本総会が開かれます2023年5月をもって、政府は新型コロナ感染症を5類感染症に移行させ、WHOも緊急事態宣言の終了を発表しました。これまで長いあいだ入構規制等でご不自由も多く、学生・教職員の参加も難しいなか、植樹会ボランティアの皆様には、毎週のように臨時作業にご来校いただき、少人数で緑の維持と環境保全に黙々と取り組んでいただいてまいりました。改めて感謝申し上げます。
先の定例作業(5月12日実施)では、福嶋顧問を含む一橋植樹会から35名、学生・教職員から65名の合計100名が参加したとお聞きしました。営みの復活を喜ぶとともに、植樹会をよく知らない学生や新任の教職員が増えていることが懸念されます。大学として周知・広報に努め、また、私自身も学長として定例作業等に参加することなどを通じて、植樹会が文字通り無二の存在であることを一橋コミュニティに知らしめていきたいと思います。
学生・教職員・訪れる市民・来訪者が等しく愛する美しいキャンパスづくりに長年にわたり多大なる尽力をいただいている一橋植樹会の皆様に、改めて深く感謝申し上げますとともに、今後とも、卓越したコミュニティ・一橋大学の緑と景観の形成・保全に向けて教職員・学生ともども歩んでいただきますよう、お願い申し上げます。