「ほどほどに頑張るということ」経済学部3年 道祖土征彦

大学生活3年目も後半に差し掛かってきて卒業が近づいてくる中、まだ学生でいたいという気持ちと早く社会に出たいという気持ちがぶつかり合って複雑な感情に押しやられてしまいそうな秋口。この感情とうまく向き合える人はいいですが、自分はどっちつかずで中途半端になってしまっているので「就活失敗談(プレ)」として今後就活を迎える学生や植樹会会員の皆様のご子息・お孫さんの参考になれば幸いと思いこの寄稿文を書かせていただきます。

転機となったのは大学2年の冬。もともと大学の勉強に対して真摯に取り組んでいなかった私はKODAIRA祭実行委員会でも1学年上でお世話になっていて、植樹会学生理事も務めていらっしゃる方に相談して大学後期は真剣に勉強しようと決意を固めてその先輩と同じゼミを志望することにしました。ここまではよかったのですが、同じくKODAIRA祭実行委員会の1学年上で共通の趣味を持つ先輩に江戸時代の古文書を研究する共通ゼミに入らないかと誘われて、悩んだ末楽しそうという軽率な理由で参加することにしました。

そして大学3年の4月。晴れて両方のゼミに参加することができましたが、すぐに息切れ状態になってしまいました。両ゼミの発表の準備や予習にかなりの時間を取られ、去年の10月から働いていたラーメン屋には2度欠勤してオーナーからクビ宣告され、掛け持ちしていた週2回程度の塾講師のアルバイトの稼ぎだけに頼る生活になりました。今振り返ってみるとこの時の生活は恐ろしいほど「頑張りすぎている」のですが、「頑張りすぎる」ことは必ずしもいい影響をもたらすわけではないことがわかってきました。

4~6月の3か月間はどうしても大学の勉強に多く時間を使っていたこともあり、就活のスタートダッシュもうまく切ることができず反省しています。その反省を生かして9月からは自分のキャパシティを見極めて、適宜力を抜いて「ほどほどに頑張る」ことを心がけています。こうでもしないと間に合わない…と感じたので仕方のないことです。