「カタクリの移植」一橋植樹会理事 樋浦 憲次(昭45経)
今回、一橋植樹会と大学のご了解を得て、西キャンパスのひょうたん池南側の雑木林の一角ににカタクリ(ユリ科)の球根を20球あまり移植しました。
きっかけは、如水会の5月の評議員会で籏野会長さんから45年卒業の会員はもっと植樹会の活動に参加して欲しいとの要請を受けたことでした。
私自身は植樹会の総会はほとんど欠かさず出席していますが、月次の作業はまだ現役で仕事をしている関係上、平日の参加が困難で今回は休暇をとって参加しました。
新潟県の西蒲原郡弥彦村というのが私の故郷です。故郷には実家の敷地も含めてカタクリが随分まだ多く自生しています。7月の初めに故郷に帰り、球根を採取して来て練馬区の自宅の庭に仮埋めしておいた物を7月16日、福嶋顧問ご推薦の、池の南側の落葉樹の中に植えました。福嶋顧問や籏野会長、学生のも手伝って戴きました。福嶋顧問によると関東のカタクリよりも日本海側のカタクリは色が濃いとのことです。
来年の3月頃に幾つか(7つか8つ?)咲いてくれるのではないかと期待しています。
今回は球根を植えましたが、来年は新潟でタネも採取して種からも増やして行きたいと考えています。芽生えてから咲くまで7年かかると言われています。
昔は、国立の落葉樹の下にもカタクリが群生していたと想像されますが、いずれ大学のキャンパスにカタクリが群生するようになれば素晴らしいのではないでしょうか。 カタクリは春先は陽光が当たり夏は日陰になる湿り気のある土地に繁殖します。地温が上がるのは苦手でユリも同様です。その日を夢見て、これからも努力したいと願っております。
大学のキャンパスは、その大学の品格そのものです。 幸い、一橋大学のキャンパスは日本中の大学でも植樹会の活動と相俟って、北大やICUに勝るとも劣らないトップクラスの美しさを誇っています。
是非この植樹会の活動を益々盛んにして行きたいものです。
尚ホッケー部や一橋祭の学生が大いに手伝ってくれて助かりました。学生も参加するのが素晴らしいことだと思います。 ホッケー部員が私の母校である巻高校を知っているのには驚きました。 進学では3流ですが(フィールド)ホッケーでは全国的に有力な選手を輩出しているということを私よりも良くご存じでした。