一橋植樹会トピックス 2023年6月号
一橋植樹会会長就任のご挨拶
飯塚義則(昭50経)
5月20日の総会において、発足以来半世紀、新生植樹会として20年、歴史と伝統のある一橋植樹会の第11代会長に選任され、あらためてその重責を感じております。皆様のご協力とご支援のもとで、母校の緑の保全と継承を支援する組織としての一橋植樹会の活動を盛り上げることに専心してまいりたいと考えております。宜しくお願い申し上げます。
さて、一橋植樹会の活動は、半世紀以上前、当時、学長であった増田四郎先生の松枯れやその後の石弘光学長の指摘された散乱するゴミなど、荒廃するキャンパス環境の改善への強い思いがその原点でした。学舎、研究・教育の場としての大学キャンパスの緑はその伝統的建物群とともに、母校の学問の歴史と伝統の象徴であり、その保全と継承はとても大切なことと思います。新生植樹会はそのための支援組織として、実践的に活動をしてまいりました。先達の皆様の努力を胸に刻み、本会活動の原点を見失うことなく努めてまいる所存です。
会の運営面では、安全管理は最重要課題です。日頃相手とする森や緑、作業についての知識や経験を深めることも大切です。会員の円滑な世代交代や会の継続と発展のための新規会員の獲得、母校との間の大学キャンパスの緑の保全のための双方向の深度のある対話や植樹会を多くの皆様に知っていただくための広報活動もそうです。このようなことを頭に入れながら、活動を心がけていきたいと考えています。
自然は、地球規模の気候変動のみならず、僅かな森林内の環境変化によっても変化します。キャンパスの緑もそうです。森林生態系という言葉をよく聞きます。そこに生育する植物の特性や変化、生育環境の状態や変化を理解しながらの活動が大切だと思います。キャンパスの緑は人為の緑で、維持には継続的で計画的な人の関与が必要です。緑の円滑な更新のためには50年、100年先を見据えた長期的視点が必要で、結果は自分達が生前に目にすることが出来ないものも多くあります。そのため、「一橋大学国立キャンパス緑地基本計画」を拠り所とし、科学的・計画的な緑の管理が大切であると思っております。
国立のキャンパスでは都市空間の中にあって多くの植物を見ることができます。頭に浮かぶだけでも100を超える植物が存在します。実際ははるかに多いはずです。キャンパスの豊かな緑に触れながら、自身の健康維持と互いの交流も兼ねて、日頃の作業に参加いただくのもひとつの余生の過ごし方であると思います。多くの皆様の一橋植樹会の活動への参加をお願いし、皆様と一緒に活動できることを楽しみにしつつ、新会長就任の挨拶とさせていただきます。
6月16日(金)第207回 定例作業実施報告
今年度再開後2回目の定例作業は、福嶋顧問、小西教授、卒業生35名、学生37名の計74名で前日の雨がすっかり上がった快晴の中で行われました。
中央庭園の西側半分(池の北側と南側)と、西プラザ東側庭園と、図書館時計台棟南東角の植込みの3か所に分かれて、雑草の除去(タンポポ、オオバコ、ヘラオオバコ、ブタナ、その他イネ科の雑草)、雑草刈取、植込みのつる草取りや剪定などの整備作業を行いました。
また、くにたちのお花畑では学生理事や学生が参加して咲き終わった花を除去し、その跡を整備してヒャクニチソウの苗約40本とセンニチコウなどの花苗の植え付けを行い、お花畑周辺の雑草除去を行いました。
30℃を超える暑さの中、水分補給や休憩を取りながら、全員で取り組んだ作業を無事終えることができました。
定例作業参加者:⦅参加者総数74名⦆
区分 | 人数 | 氏名 |
---|---|---|
顧問 | 1名 | 福嶋 司(名誉教授) |
教職員 | 1名 | 小西 大(教授) |
一般 | 22名 | 鈴木徹郎(昭38社)、坂田時恩(昭40商)、八藤南洋(昭40経)、関戸康男(昭40社)、津田正道(昭42商)、 高原正靖(昭42社)、湯川敏雄(昭42社)、藤崎史夫(昭43商)、谷中健治(昭45社)、河村 進(昭49経)、 小山 修(昭49法)、山口久基(昭46法)、須藤佳夫 (昭50商)、井田武雄(昭51商)、藤原義章(昭51商)、 山田 務(昭51経)、藤原潤也(昭51法)、村上 仁 (昭52法)、蔵屋博文(昭53商)、善宝俊文 (昭53法) |
団体 | 13名 | 早川淳(商)、夏目恭宏(商)、村川守中(商)、森一將(商)、江口清象(経)、三浦義樹(経)、尾茂勝俊(経) 山口篤一(経)、関野 衛(経)、水野健吉(経)、樋口文夫(法)、阿部豊(社)、豊田雅孝(社) <41年植樹会サークル13名> |
学生 | 37名 |
6月5日(月)KODAIRA祭準備作業
KODAIRA祭は新型コロナウイルス禍により、中止、オンライン開催、ハイブリッド開催という流れの中で、今年はやっと実地(リアル)開催が可能になったことから、KODAIRA祭実行委員会と共同で東キャンパスでの準備作業を行いました。
午前中は卒業生中心の作業でしたが、下間事務局長と濱谷総務課長にご参加いただき、植込みのつる草取り作業などを行っていただきました。暑い中での慣れない作業にお疲れさまでした。
午後には講義を終えた学生も順次作業参加し、東プラザ前の植込みの灌木や雑草の除去や、刈った草の集積所への運搬を協力して行いました。
作業箇所は東キャンパス東プラザ周辺の雑草の刈取、東1号館東プラザ側の雑草の刈取と植込みの剪定、丸池内部の草刈、アカマツの枯枝の除去などの整備作業、東本館西・同東西の角の雑草の刈取、東2号館前の雑草刈取など、約90名の学生の作業参加もあり、予定よりも広範囲の整備作業を行うことができました。
加えて、西プラザ西側のケヤキが植えられた囲いの中のススキ等の刈取・整備を行いました。
また作業後は約40名の学生と交流会を行いました。
6月26日(月)陸上競技部との共同作業
植樹会の先輩方に感謝を込めて
2023年6月26日(月)
陸上競技部主将
小西一真
気温30度を超すような暑い中、去年に続いて、植樹会の先輩方の指導を頂きながら陸上競技部のグラウンド周囲の雑草の刈り込みを共同で作業する貴重な機会を頂きました。80歳前後というご高齢の大先輩も率先して作業に加わっていらっしゃったそうです。この暑さの中、本当に感謝申し上げます。
6月下旬ともなりますと私達だけでは手に負えないほどに雑草が繁茂します。本日の作業では、植樹会の先輩方に多くの刈払い機で一斉に刈り込み作業をしていただき、私達は4台のリヤカーで刈り落とされた草を集めて積んで所定の場所に運ぶ作業を担当しました。
おかげさまで写真のように素晴らしくきれいになりました。
実は陸上部の全天候型タータントラックは竣工後9年が経過し、表面に黒カビや細かい土埃が付着していました。そこでOB方の協力をいただきながら陸上部員全員で力を合わせ、この春に全ての洗浄を終えたところでした。そして今日こうやって周囲の草や蔓もきれいになりました。より快適に普段の練習に取り組めることを大変嬉しく思います。
また、本日は中野聡学長もグラウンドにいらっしゃって、植樹会と陸上競技部との共同草刈りをご覧になられました。学長からは、学生諸君とOBの皆さん方がこうやって協力して陸上競技場をきれいに維持されている様子を見て大変嬉しく思う、といった趣旨の温かいお言葉も頂戴して、私たちも大変励みになりました。勉強も陸上もグラウンド整備も、より一層頑張っていこうと思います。
一橋大学陸上競技場は緑に囲まれたとても素晴らしい自然環境にあって、全国の多くの大学の陸上競技場の中でも指折りで数えられる中の一つと言われています。日本陸上競技連盟によって公認された陸上競技場でもあります。5年に一度、公認審査がなされるのですが、その更新時期が来春やってきます。その為の事前検査が今年7月末から動き出します。私たち陸上競技部としても、日ごろから競技場の維持管理に努めていきたいと考えています。雑草の生命力は大変強く、だからこそ、草が若い内にこまめに草刈りをしないといけないと感じました。私たちの倉庫には、植樹会ほど多くの刈払い機やその他の専門機具はありませんが、微力ながらコツコツ地道に競技場の整備をやっていこうと意識を新たにした本日の作業でした。此処にあらためて心より御礼申し上げます。
臨時作業
6月19日(月)
経済研究所東側と図書館時計台棟東側から北側にかけての草刈や、植込みの枯木・枯枝の除去、剪定などの整備作業を行いました。
6月23日(金)
6月12日に雨天中止になった如意団道場・山岳部部室の裏側および周辺の樹木の剪定やタラノキの除去などの整備作業を行いました。
上記共同作業、臨時作業参加者:関戸(40社)、津田(42商)、高原(42社)、湯川(42社)、谷中(45社)、後藤(44商)、河村(49経)、小山(49法)、山口(49法)、須藤(50商)、飯塚(50経)、秦(50社)、木田(50社)、井田(51商)、藤原(潤)(51法)、村上(52法)、蔵屋(53商)、善宝(53法)
6月26日のくにたちのお花畑の様子
5月の定例作業日に西プラザ側に植えた花苗は元気に咲いています。
暑さのせいか、サルビアは一部がくたびれ気味です。
お花畑側ではひまわりも育ってきていますが、花が咲くのはもう少し先のようです。
また、ヤマユリもきれいに咲いており、奥のテッポウユリももうすぐ咲きそうです。
6月6日(火)寄附講義「緑の科学」ベニカナメモチ剪定実習サポート
4月11日の桜観察とキャンパスツアー、5月23日の緑と光の観測(光量測定)に次いで、今期3度目の植樹会サポートは東一号館東側のベニカナメモチ生垣の剪定実習作業です。
福嶋先生のご講義の後、38名の学生に作業内容や用具の使い方を説明し、全員で選定作業にとりかかりました。
使い慣れない用具と普段は行わない作業に最初はとまどった感じでしたが、作業を進めるにつれて効率がよくなりました。
作業後の感想ではやはり「慣れない作業に疲れた」という意見が多かったようですが、普段我々植樹会が行っている整備作業についてより理解が深まったと思われます。
作業サポート参加者:八藤(40経)、関戸(40社)、津田(42商)、河村(49経)、秦(50社)村上(52法)、善宝(53法)
アカマツ基金へのご寄付
4月以降のご寄付については改めてご報告させていただきます。
会員ご訃報
今月判明したご訃報を取り纏め報告いたします。謹んでご冥福をお祈りいたします。
加藤 嘉之輔(S26・学) ご逝去日は把握しておりません
小倉 良三郎(S33・社) 2023年6月16日ご逝去
植野 邦雄(S40・経) ご逝去日は把握しておりません
江藤 修治(S54・社) 2023年1月21日ご逝去
入会に関しましては、会員登録はこちらをクリックしていただき、必要事項記入の上、支払方法「如水会DCカード口座よりの自動引落し」を選択し、「登録」ボタンを押していただければ、すぐに会員として登録されます。