「東大駒場訪問」大泉 潤 (昭35商)

9月25日、昨年9月の玉川学園キャンパス巡りで多くのことを学び、今年は施設課のご尽力で東大駒場キャンパスを見学しました。 東大駒場は土地25万平方メートル(因みに国立は東西合わせて28万平方メートル)の敷地に建物41棟が建っています。

加納会長をはじめとする16名の参加者は正門前で迎えて呉れた東大武井経理課長、久下谷課長代理案内の下に正門の東側通路に沿って細長く延びるバラ園を見ながらツアーに入りました。 「駒場バラの小径」と名付けられたこの一帯には約70種のバラが植えられていて、毎週約100名のボランティアによってよく手入れされ育てられています。

キャンパス内には「矢内原公園」と名付けた大木に囲まれた広い緑地が在ります。 鬱蒼とした大木の下にはベンチが置いてありました。 憩いの場として自然を残しています。 更に、東の端では池を浚渫していました。 見捨てられていた低地を蘇らせ、周囲に遊歩道を巡らし散策の場所とする計画です。 本郷の「三四郎池」に因み、此処では「一二郎池」と名付けるそうです。 西南端の坂下門近くの低地には清い水がこんこんと湧き出し流れていました。

駒場は平坦ではなく起伏があり、武蔵野の自然があちこちに残されていました。 講義棟など建築物は敷地中央部に配置し、周辺部は自然を残し寧ろ自然を増やす傾向が感じ取られ、余裕あるキャンパスづくりが参考になりました。

バンカラ学生が青春を謳歌したとして一世を風靡した駒場寮は今や姿を消し、明るいガラス張りの近代的建築物に囲まれたコミューにケーション・プラザに変貌、中庭の芝生では学生が三々五々寛いでいる姿が見られました。