「植樹会の皆さんに心から感謝します。」一橋梓会理事長 神永信一

10月23日木曜日、10時前から弓道場周りの草刈りが始まった。小雨模様の中で、八藤会長、湯川さんはじめ、植樹会の幹部の方々が自ら陣頭に立って刈り取った草木や小枝を、弓道部OBの我々一橋梓会のメンバーと弓道部員が掻き集めてはリアカーに運び、捨て場まで往復した。これまで矢道の草刈りは学生がやっていたが、今回のような広範囲かつ大がかりな草刈りは久しくやったことがない。不要な木も伐採してもらい、作業は13時を少し回って終了した。見違えるほどきれいになった道場の姿に感激ひとしおであった。
現在の弓道場は大学が神田一ツ橋から国立に移転した翌年の昭和6年に建設された総檜造りの道場である。北門近くの林の中にあり、森の中の弓道場と呼ばれるそのたたずまいは、試合で訪れた人たちなども含め、弓を引く人々に深い感銘を与えてきた。その道場も80余年の歳月の中で老朽化激しく、大学と相談の上、諸先輩に浄財を募り本格的な改修工事を行った。そのお披露目の祝賀会が11月24日に開催される。
それまでに道場周辺もきれいにしたいものと、植樹会の保坂さん、五島さんに草刈りの相談をし、7月18日にロージナで八藤会長以下植樹会の幹部の皆さんに力添えをお願いした。9月19日の打ち合わせでは湯川さんから、作業は10月23日、試合直前の学生の稽古に配慮し午前中にやろうと言って頂いた。五島さんには、職員集会所での準備や矢野二郎先生の銅像周りでの作業などを見せてもらった。見せてもらいながら小生自身正直打たれるものがあり、少しでも役に立ちたいとの思いから、植樹会員の末尾に名を連ねさせていただけるようお願いした。余談になるが、10月25日の卒業45周年同期会で八藤会長に植樹会の紹介をしていただき、我がクラスからも数人が新たに会員に加わることとなった。
植樹会の皆さんのご厚意で協同して、また多くの現役弓道部員とも一緒になって何十年か振りに母校の構内で汗を流したこの日の作業は感慨深いものとなった。学生からは、都合の付くときには植樹会の作業に参加し、キャンパス美化のお手伝いをしようという声も出た。植樹会の会員名簿には15人ほどの梓会員の名が見える。小生自身近いうちに作業に参加したいと思う。今回の作業を契機に一橋植樹会と一橋梓会、そして弓道部の関係が太くなっていけば嬉しいと思う。植樹会の皆さんのこの度のお力添えに心から感謝し、植樹会の今後の発展を祈念し筆をおきたい。

以上