「植樹会作業に寄せて」第44回一橋祭運営委員会 委員長 商学部3年 永本尚樹

今年もまた、一橋祭に向け、10月3週目に一橋大学西キャンパスの各裏門付近(一橋祭当日は駐輪場になります)やロータリーの内側の芝生の草刈りを植樹会・一橋祭運営委員会合同で実施させていただきました。
今年は、10月の2週にも台風が到来したうえに、10月の3週には同時に2つの台風が発生するという異常気象であり、この度の作業も順延、あるいは中止が懸念されました。しかし、当日には雨は降っていたものの、台風の到来は遅れ、作業は何とか予定していた日時に実施することができました。
私はロータリー内側の芝生のあたりの草刈りをお手伝いさせていただきましたが、当日はレインコートを着ながら、軍手もびしょ濡れという中での作業でありました。そのような中でも、普段の活動と変わらず逞しく作業する植樹会員の皆さまの姿は特に印象的でありました。ただ、少し疲れた顔をしていた委員もおりましたから、なかなか思い通りの進捗ではなかったかもしれません。台風はまだ東京まで来てはいなかったものの、雨は弱くなく、晴天時の効率ではなかったのではないかと思います。
しかし、作業翌日にはその成果は確認できるものとなり、それまで少し荒れていた場所もしっかりと整備されたものとなっておりました。そうした前日に作業した場所を見て、一橋祭を綺麗なキャンパスで開催できるという安堵を感じ得たことを覚えております。それは他の委員も同様らしく、作業に参加した委員も参加できなかった委員も作業場所(特に駐輪場)の話をしているのを耳にしました。また、安堵感だけではなく、そうした作業がなされると一橋祭が近づいてきていることを視覚的に感じることができ、一橋祭の到来が迫る緊張感や高揚感も高まったように感じられました。

一橋祭当日、そうした作業を経た裏門付近の場所は、多くの来場者の方々が自転車を停められる貴重な駐輪場となり、多くの学生や地域住民の方の交通手段を確保することができました。また、ロータリーの内側の芝生は、飲食をなされたりパンフレットを広げたりする休憩スペースとなり、グループの皆様で談笑されている姿が多く見受けられました。
いずれの場所も、一橋祭中にも企画が実施されるなど華々しいスペースとなるわけではありません。しかし、一橋祭を楽しんでいただくために、なくてはならない場所であることは間違いありません。
今年もこのようななくてはならない場所を無事にいただくことができたこともあり、皆様に楽しんでいただける一橋祭を美しいキャンパスで三日間開催することができたと思います。

植樹会の皆様には、雨天で作業も厳しい中、このように一橋祭には欠かすことのできない場所の設置・整備に、多大なるご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。
この場をお借りし、厚く御礼申し上げるとともに、植樹会の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

以上