「植樹会の楽しみ」秦哲也(昭和50年社)
去る3月15日(金)、一橋植樹会の3月度定例作業に参加しました。連日寒暖差の大きい日が続いていましたが、当日は温暖な屋外活動に最適な日でありました。
集合場所である職員集会場に着いてみると既に多数の会員諸兄が集まっておられ歓談の輪が広がっています。まだ同年配の参加の少ない自分にとってうらやましい光景であり、いずれは仲間をふやし輪を広げたいものであります。
今回の私の担当作業は職員宿舎南側林地の不要木の伐採、ササ刈りなどで、1月度担当作業の続きでありました。電動ノコギリを駆使して大木を切り倒す先輩方の手並みの良さには感銘しながら鎌や刈込鋏にてひたすら下草・ササ等の除去を手作業でこなしていきます。心地よい汗をかいた頃作業は終了し交流会へと続きます。
なお、今回は作業にさきだち空手道場の並びにヤマザクラの苗木を植える寄贈植樹行いました。参加者が各々スコップで土を盛りましたが、将来の花見が楽しみです。
また、当日は日本経済新聞社から取材が来ていました。本稿執筆時点では未読でどのような記事となるのかはわかりませんがこれも楽しみです。
交流会の楽しみは年代の多様性、おそらくは80歳前後の大先輩から20歳前後の学生までが一堂に会するので年齢差およそ60歳の集まりは壮観です。歓談の内容も多岐にわたり、まさに学校の歴史を実感するのです。
植樹会への入会は2005年に遡ります。3年に一度兼松講堂で開催される三商大応援部演舞会で植樹会の皆様にお目にかかったことがきっかけでした。以後数年は現役サラリーマンにつき定例作業には参加がかなわなかったのですが、昨年3月サラリーマン生活が一段落しようやく定例作業に参加することができたのです。
ほぼ1年間植樹会活動に参加しましたが、参加する都度「贅沢な時間」を実感しています。故地国立の地面を直接手と足で味わうこと、年代を超えた出会いがあること、等々様々な楽しみがあります。
先日、大学の卒業式(学位記授与式)に卒業生として参加しましたが、卒業生のご父兄から「キャンパスがきれい」という声を何度も聞き、満足感を少々感じました。
老後の楽しみとしてこれからも植樹会活動を続けたい、また多くの卒業生にこの楽しみを伝えたいと考えているこの頃です。