西キャンパスの講義棟裏の道には広葉樹に混じって、イチョウが多く植栽されています。真っ先に黄葉するイチョウですが、青空に緑が鮮やかで秋の気配は感じられません。ところが足元を見ればギンナンがたくさん落ちています。秋が確実に深まりを見せて来ました。
陸上競技場では体育の授業が行われていました。秋空の下、学生生活を楽しむ学生の姿がありました。その南側に位置する「すすき野ゾーン」ではススキが秋を満喫しています。
樹木の下を歩けばたくさんのドングリが散らばっています。シラカシのドングリは小さく、コナラのドングリは小さく長さは1.5cmほどです。その年の秋に成熟し、毎年大量に散布されています。
雑木林のゾーンでようやくクヌギのドングリを拾いました。球形で、直径が3cmほどになる大形のドングリです。2年越しで、この秋に成熟しました。今年も不作でがっかりです。これらのドングリは一橋祭の植樹会・森のクラフト教室で材料として使われてきました。
この時期、足元を注意深くあるけば、野菊に出会うことができます。ノコンギクの花はうっすらと青紫色を帯び、野菊らしい。ユウガギクの花は白色で、その名の通り優雅です。キャンパスを行き交うほとんどの人に見向きもされず咲いています。
気の早いサクラ(ソメイヨシノ)の葉はすでに紅葉を終えています。葉は落ちていますが、鮮やかな紅葉の様子が思い出されます。キヅタはすでに紅葉を始めました。まもなく、イチョウが次第に黄色になり、秋空に見事な黄葉を見せ始めることでしょう。
佐藤征男(記)
写真:施設課 坪谷英樹、佐藤征男